【投資】生涯年収3億と人的資本の考え方
大卒の日本人は生涯で約3億円稼ぐといわれています。
サラリーマンとして40年(今は45年かそれ以上)働くことで生涯年収を稼ぐことになります。
つまり、大卒時点で日本人一人に3億円の労働価値があると考えることができます。
だからこそ新卒採用で会社は躍起になって有望な人材を確保しようとするのです。
今回は人的資本の考え方について解説したいと思います。
労働とは人的資本の変換
労働は金融価値3億の人的資本を労働市場に投下し、賃金に変換していると考えることができます。
年収は年齢とともに増加し、人的資本は下がっていきます。
退職すると労働しなくなるため、人的資本はゼロになります。
こうして見てみると
若いうちは極端に安い給料で働かなければならず、
高齢になると労働力以上に給料を貰っている
ことが分かります。
もちろん
働き始めは即戦力にならず、会社は負債として教育する期間が必要
経験や知識があるので長く働いた方が高い給料を貰うべき
という主張も理解できます。
ここで言いたいのは、
若いうちは有り余る労働力を、安い賃金以外にも使うことができる
ということです。
終身雇用の崩壊
日本人の給料は約30年間横ばいでしたが、それでも1つの会社で長く働いていました。
それは、給料の一部が退職金という形で「人質」に取られていたからです。
退職金の計算式は勤続年数が伸びるほど高くなるように設定されています。
結果として従業員は1つの会社に長く留まるしかありませんでした。
会社側は「ジョブローテーション」と称して数年毎に部署を入れ替えさせ、総合的なゼネラリストを育成します。これは専門性を付けると転職される恐れがあるので、「器用貧乏」な状態で飼い慣らしているのです。
しかし、副業が解禁され大企業であるトヨタ自動車でさえも「終身雇用を守っていくのは難しい」と発言したことで終身雇用の神話は崩れようとしています。
さらに、政府は労働力確保のために定年延長を提言し始めています。
ベテラン社員が長く働くことで、若い世代は昇級のポストが減らされ、安い賃金のまま長期間労働しなければなりません。社会保障費の負担は年々増え続け、手取りは今後も増える見込みは少ないと考えられます。
日本のサラリーマンとして働く場合、今後厳しい状況が待っている可能性が高いと言えます。
人的資本を個の力に集中させる
どんな労働に人的資本を集中させるべきでしょうか。
私は、個の力を集中して伸ばしていくのが良いと考えます。
好きなこと、得意なことをビジネスにしてマネタイズしていくというやり方です。
例えば
ゲームやアプリを開発して会社を立て、売却して利益を得る
副業からノウハウを付け、コンテンツ化する
などが挙げられます。
大卒の時点で何らかのスキルが無くても、スキルを得るために「会社を利用」すればいいのです。アプリ開発を学ぶためにベンチャー企業に2,3年勤めたり、不動産会社を起業するために就職し、お金を貰いながら資格を取る、など戦略はいくらでも練ることができます。
人的資本は自分が主体的に動かなければ変えることが難しいです。
会社側は急に退職を迫ったり、転職を勧めることはできません。
自分がどんなことに人的資本を使うのか、選択と集中がこれからの社会では重要になってきます。
まとめ
生涯年収と人的資本について解説してきました。
サラリーマンとして退職まで働く人生をダメだというつもりはありません。
安定した収入がありますし、与信枠を使ってローンを組むこともできます。
個の力を伸ばしたフリーランスは、たとえ生涯年収を稼いだとしても「安定した収入」とはみなされません。
自分にとって何が大事で、どのように人的資本を投入するかで人生は大きく変わっていきます。
単にお金を稼ぐ、ではなくどうやって稼ぐのかが大事になります。
たとえ失敗しても、サラリーマンでは決して得られない経験を得ることができます。次の挑戦にどんどん生かしていけばいいのです。
私もたくさん「しくじり」を経験しています。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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