私は、夢の中で音楽を聴ける。
私は、夢の中で音楽を聴く事が出来る。
現に私は今日、夢の中でスピッツの曲を聞いた。
調子が良かったのか、
『渚』や『楓』、『魔法のコトバ』など、複数曲聴く事が出来た。
私は夢の中で、スピッツの曲が流れる事に疑問を持っていた。
最近スピッツの音楽やライブ動画を聴いたり、見たわけでもないのに、
なぜスピッツが何曲も流れるのか。
そう疑問を持っていたものの、
久しぶりに聴いたスピッツの音楽が、歌詞が、あまりにも綺麗であったため、そっちに心を奪われた。
そして私は夢の中で、
「あとで絶対スピッツの曲ダウンロードしとこう」
と決意させられたのである。
スピッツの音楽の心地よさに、
「まだ夢から覚めるな」
と夢の中にいる自分自身に訴えた。
しかし夢とは、まだ覚めるなと思ってしまうと、
高確率で覚めてしまうものである。
そうして「まだ覚めるな」と念じた私は、
まんまと夢から覚めてしまったのである。
ベットからは、あたたかく、きらきらした朝の光と、
真っ青な空が見えた。
それと同時に、
「ああ夢、終わったわ」
と私は言った。
しかし、なぜだろう。
スピッツの音楽は、夢が覚めても流れ続けていた。
「ん゛ん゛?」
と私は猫のキュルガのように言った。
そして、音の出どころを探した。
すると、頭のすぐ隣にあった、携帯ラジオからそのスピッツの音楽が流れている事が分かった。
そう、ラジオから流れるスピッツ特集を聴きながら、私は寝ていた。
夢の中で聴いているのではなく、実際に聴いていたのである。
私は、
「なんだ、つけっぱか」
と言いながら、ラジオのボリュームを少し下げたものの、
あまりにも今朝の天気や朝の空気にスピッツの音楽が合っていたため、
その特集が終わるまで、ラジオを付けたままにした。
そして、起きるかどうか悩んで、もう一度寝た。
私は、深夜ラジオを寝る前に暗い部屋で、ベットに入りながら聴く事が何よりも幸せな時間である。
あらゆる外の雑音や、家の雑音もなく、自分だけの空間。
そんな中で、深夜ラジオを聴いて、眠るのが私の幸せなのである。
深夜ラジオを付けたまま寝てしまう事も多いため、
このように私は、“夢の中で音楽を聴く”事がたびたびある。
(音楽だけではなく、競馬やキリスト教の教えを夢で聴く事もある)
深夜ラジオにハマって以降、ラジオを付けたまま眠ってしまう事で、
私は、夢の中でも音楽を聴けるようになったのである。
今日は日曜日で、聴ける深夜ラジオといえばNHKのラジオ深夜便くらいだ。明日の朝は夢の中で、NHKニュースを聴けるかもしれない。
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