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不登校を乗りこえて6 不登校の子供がが考えていること

この文章は、息子と娘が不登校になった頃の記録です。

ご興味を持っていただけましたら、

不登校を乗り越えて1~今悩んでる人へ~からお読みください!(^^)!

進級

毎日が足早に過ぎた。

不登校の親の悩みナンバーワンになるのではないかと思う、お昼ごはん問題。毎日が夏休みのように過ぎていくぅ。(泣) これには本当に悩ませられた。はじめは節約もかねて毎日手作りしていたが、疲れてくるのだ。冷凍パスタにコンビニ飯、カップラーメン、コープなどなど利用できるものはとことん利用した。チャーハンなんて、作りまくったのでもう作りたくない…(笑) 

息子は中学2年生、娘は4年生になった。

娘の事

娘の進級時期に、担任が「一緒のクラスにしてほしいお友達はいますか?」と聞いてくれた。娘は「優しくて穏やかな友達がいい。ずっと前クラスで仲良くなった○○ちゃん。」と言ったので、希望として名前をあげさせてもらった。娘が不登校気味なのを配慮して下さってか、そのお友達と一緒のクラスになった。

しばらくはお互い久々に同クラスになったので、ドギマギしていたようだが、徐々に打ち解けていき、また仲良くなっていったようだ。その子のお母さんとも連絡の取れる仲だったのでよかった。

新学期のスタートを機に、娘は学校へ行くようになった。欠席したり、起ききれない日もあったが、別室登校からクラス登校へと行くことができるようになった。

学級の途中から、私が送り迎えできなくなったこともあり、朝は集団登校で登校するようになっていった。同じ地区の男の子軍団と同じクラスになった事もあり、帰りも自分で帰って来られるようになったのだ。

不登校の子供は疲れやすいと前回の投稿で書いたが、本当に徐々に徐々に、クラスへと戻っていった。

5年生になる頃にも「クラスを一緒にしてほしいお友達はいますか?」と担任が聞いてくれた。学校へは行けるようにはなっていたが、度々欠席したり行けない日もあって、もう一歩だった。ここで環境がガラっと変わるのは危ない感じがしたので、もう一回だけ今のお友達とのクラスを希望させてもらった。

5年生になって、娘はもう不登校とは呼べないほど学校へ通っている。口ではつらいつらいと言っているが、今日の出来事を嬉しそうに話してくれる。それでもやはり疲れやすい為、帰ってくると夕飯の前に寝てしまう事もよくある。

なのに、朝起きたらご飯を食べて淡々と支度し、行ってきまぁす!と自分で玄関を出ていく姿に成長を感じ、私は感心した。

お友達関係がよくなった事は本当に大きかったと思う。そして、本人も努力したんだなと思う。

息子の事

中3になった息子は、生活リズムがついてきて、朝の時間に起きて、体を起こしている時間も長くなったようだ。

小学生時代からの友達が2人いて、彼らがたまに息子を遊びへ誘ってくれた。彼らにだけは心許せるようで、呼ばれると数時間出て行った。それだけでも私は嬉しかった。

同じ中学校の子に会いたくなくて、車の助手席に乗っていても中学生を見かけると息子は隠れたりしていた。その様子を、見ているのは本当に胸が痛かった。

ある時から息子は朝起きるとベットのマットを起こして壁に立てかけるようになった。どうやら眠ってしまうことを防止する為そうしたようだ。

身体を起こしているのが辛いはずの起立性調節障害に自ら立ち向かい、日中も起きていようと机に向かって頑張っている様子だった。

勉強も今までは手付かずだったが、少しずつ独学でやっているようだった。

あとで友達のお母さん経由で聞いたのだが、息子はスマートフォンからYouTubeのアプリを消したらしい。ダラダラとYouTubeを見る事を避ける為らしい。それを見習って友達もアプリを消したらしい。

自ら環境と、自分自身を変えようと努力していたのだ。

私は感心した。自分を変える事はそんなに簡単にできることではない。私もダイエットを何度も失敗しているが、続かないし←(笑)習慣を変えるとは本当に努力がいる事だと思う。

それから、息子はよく外へ1人で出て行くようになった。体力づくりのためなのか、歩いたり走ったりしているそうだ。

家族には一言も本音は言わない。「歩いてくる」とだけ言って出て行った。

不登校の子供は、きっと心でいろんな事を考えているのだと思う。ただ部屋の中でじっとして、ゲームをしているのではない。例えば自分を責めているかもしれないし、友達を見て焦ったり、自分の将来を考える時間もあるだろう。家族に申し訳ないと思うこともあると思う。

息子は言葉数は少なかったが、食事の時必ず、「ありがとう」「いただきます」「ごちそうさま!おいしかった!」とはっきりとした口調で目を見て言ってくれた。特に「ありがとう」という言葉はよく言ってくれた。私に対して礼儀だけでもと思ったのだろうか…。その気持ちはすごく伝わった。

不登校になってしまった子供はきっと、大人が思うほど本当にいろんな事をじっとじっと考えているのだと思う。
みんなとは違う時間を過ごしているが、無意味な時間をすごしている訳じゃない。

見守っていこう。


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