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あだ名は銀鮭【日記:2023/12/19】

・起きると同居人がすでにサウナに火を入れていた。朝イチのサウナは外気欲が特に気持ち良い。

・パンを焼いた残りの生地でピザをつくる。三日寝かせた生地はもちもち。

・2時にキーランと村の高校で待ち合わせをする。今日は高校の製作室のマシンを借りてパドルを彫り進める。

・先週は角材からパドルの型をくり抜いた。今回はより精密なバンドソウを使い、パドルのブレード部分にかけて傾斜をかけて削っていく。

・高校の製作室は開放的で明るい作り。高そうなマシンもある。ここで村の高校生たちはツールの使い方を学ぶのだろう。キーランの弟子のような男の子はハイダカヌーのミニチュア版を彫っていた。

・中央線をパドルの四面すべてに入れる。シングルブレードのカヌーパドルではなく、デュアルブレードのカヤックパドルを作るにあたっては、XYZ軸すべてにおいてシンメトリーに彫り上げなければならない。慎重な作業だ。

・糸ノコギリのマシンバージョンのようなバンドソウを起動し、慎重にブレード部分を削っていく。手元が狂わないように細心の注意を注ぐ。イエローシダーの削りかすが空中に舞う。芳しい香りが広がる。

・とりあえず大まかにマシンを使って削り出した。あとは手作業になる。

・「ウェルネスハウスでクリスマスディナー。17時過ぎにおいで」デラヴィーナおばちゃんからメッセージ。また別日にキーランと彫り進める約束をして別れる。

・ウェルネスハウスにはすでに十人ほどが集まっていた。オーガナイザーのダンとモリーンは二週間ぶり。あとは馴染みのエルダーが数人、初めましてが数人。

・「コーヘイです。他の人からはコーホーって呼ばれたりもします」と自己紹介で言うと大体ウケる。コーホーとはハイダグワイにおける食文化と切っても切り離せないコーホー・サーモン(銀鮭)のこと。九月にひとりのエルダーに名前を聞き間違えられてから、コーホー呼びが定着しつつある。呼びやすいし僕も銀鮭好きだしいいと思います。

・チェックインではイーグルの羽を回しながら今週何があったかを共有し合う。ダン曰く、このグループで毎週集まってもう5年ほどだという。毎週定期的に時間をとって集まって、食事を取りつつ近況を話し合う。日々のクオリティをあげるには必要な時間なのかもしれない。

・そうこうしていると、窓から見える入り江にデコレーションされたボートがパレードしているのが見える。マセットのクリスマス風物詩だという。時折花火が打ち上げられるが、どれも不発だったりぱっとしない花火だ。「どれも賞味期限切れの花火だろうな」とリリーおばあちゃんがいう。

・夜の8時まではおばちゃんたちとカードゲームをする。「フェイズ10」というちょっとUNOっぽいゲーム。思ったより盛り上がる。

・「明日はみんなでデイ・トリップに行くんだ。コーホーも来るよね?」ダンに誘われて即答する。おやすみ。

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