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読書記録

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2020年8月の記事一覧

"だんな様はひろゆき"を読んで不思議な自己肯定感が湧いてきた話

この漫画に出会ったのはこのツイートが流れてきたのがきっかけだった。 謝らないことで有名ら…

hano
4年前
17

"舟を編む"感想・考察 -言葉が現実を紡ぎ出す

たくさんの言葉を、可能なかぎり正確に集めることは、歪みの少ない鏡を手に入れることだ。歪み…

hano
4年前
6

"対岸の彼女"感想・考察 -なぜ人との繋がりは尊いか

男にとって女は謎だらけだ。 繊細なパワーバランスのもと目まぐるしく変わる女性特有の人間関…

hano
4年前
10

"試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。" 感想 -服装はその人を表す

女性のことを知りたいと思って昨日読んだ"対岸の彼女"が思いのほか人間関係の闇の部分に触れて…

hano
4年前
3

"ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー"感想 -誰かの靴を履いてみること

ここ三日間は少しだけ昔の本を読んでいたので、新しくて今流行っている本が読みたい!と思った…

hano
4年前
5

"読書という荒野" 感想 - 読書は人間力を高めるか

月曜から読書を始めて今日で五日目。 仕事が暇になったからとはいえ、こんなに立て続けに本を…

hano
4年前
13

"マチネの終わりに"感想・考察 -大人の恋愛とは何か-

"試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。"を読んでから、"大人の恋愛"というものに興味が湧いた。 齢27にして"大人の”という形容が持つ意味をイマイチ掴みかねている自分にとって、ぴったりなテーマを持つ小説を見つけた。 平野啓一郎の"マチネの終わりに"である。 天才クラシックギタリスト・蒔野聡史と、国際ジャーナリスト・小峰洋子。四十代という"人生の暗い森"を前に出会った二人の切なすぎる恋の行方を軸に、芸術と生活、父と娘、グローバリズム、生と死などのテーマが重層的に描かれ

"一人称単数"感想・考察 -リアルと夢と永遠と今と幻想

村上春樹は稀有な作家だ。 冒頭の一文を読んだだけで、おや?これはもしや…と思わせ、一段落…

hano
3年前
16

"老人と海"感想・考察 -男のロマンより大切なもの

わりと新しい本ばかり読んでいたので、古典文学が読みたくなった。 しかし学生時代、見栄を張…

hano
3年前
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"アーモンド"感想・考察 -つまらなかった

表紙のインパクトと、大きく"本屋大賞第1位"と書かれた帯にひかれ、「"感情"がわからない少年…

hano
3年前
1

"完全教祖マニュアル"感想・解説 -全現代人必読の書

ジョージ・オーウェルの"一九八四年"を読んでいた。 第一部を読み終えたところで、《思考警察…

hano
3年前
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"1984年" 感想・考察 -ウィンストンの病理

とんでもない本を読んだ。 "1984年"は「英語で書かれた20世紀の小説ベスト100」、「史上最高…

hano
3年前
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"動物農場" - 成立の背景を徹底考察してみた

※最初からネタバレあります "1984年"に引き続いてジョージ・オーウェルの作品を読んだ。 動…

hano
3年前
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