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久々に紹介状を持って都会の病院に行ってみた

バセドウ病歴8年

2013年、
近所の内科医で血液検査してバセドウが発覚、
専門の病院で詳しく診てもらった方がいいといわれて
都会の専門医を受診。

大きなビルの中の病院でとてもオシャレで都会的。
ここには4年程通院したが寛解(かんかい)せず。

その間2人目も希望していて、
2度妊娠したが2度とも流産。
超初期の流産だったから主治医には
バセドウとは関係ないと言われた。

妊娠流産で体調は乱れ、精神的に疲れてしまって
2人目はもういいかなと。
また妊娠できたとしても、
もう、あの不安な日々は耐えられないと思った。


朝から通院だけの為に電車に乗って、
尿と血液とって、
検査結果が出るまで2~30分、
結果が出たら5分の問診で終了。
家に帰り着くのは夕方。
ずっと同じ先生が担当してたのに、
途中からコロコロと先生が変わって。
前回の先生と言ってること違う…
都会の病院にわざわざきたところで寛解もしない、
2人目も希望が持てない、
医者の言ってることがなんだか不振…

え?これもう行かんでよくない?ってなって、
地元の「甲状腺専門医」と書かれている病院宛に
紹介状を書いてもらう。

けど4年前に調べた時は
地元に専門医はなかったけどな?と思ったが、
聞くと1年程前から甲状腺も診るようになったと。
なるほど、グッドタイミング。


想像力ないんだろうな、カルテちゃんと書いてる?

そこから先月までの4年間、
地元で1ヶ月半起きに通院し、
薬をもらい、毎日飲み続けてきた。
通い始めた当初から、
「妊娠は希望しないの?」
とたびたび聞かれる。

2度流産したのでもう怖くて…
と言うと
「そっか、まぁでもまだ若いから、はっきり決めなくていいしね」
いやもうこの時点で40歳なんやけどね。
43歳の時に避妊治療すすめてくるし。
欲しいとは思ってたけど、
こう何度も言われると
え?1人じゃ駄目なん?って。
半分は逆ギレで諦めついた感じ。

1人目の出産も救急車で運ばれて早産だったし、
1人産めただけでも幸せなんだよって
自分に言い聞かせてんのに。
聞かれると、考えてしまうやん。
次は大丈夫かも?って。

男だしわからんやろな。
流産した人にしか分からんことやろし。
無事に、確実に産めるなら諦めたりしない。
1度目はほんとに初期で、
2か月もおなかにいさせてあげられなかった。
2度目は成長はゆっくりだったけど、
心音も確認できた。
その1週間後の検診で「ダメだねー」って言われた。
その間ひと時も安心する瞬間なんてなかった。
2か月間も3か月間も、
常に不安で過ごすことなんてなかったから。
下腹部に少し痛みがあっても、
普段ならそんなに気にしないけど、
大丈夫かな?とか、
トイレに行くたびに出血してたらどうしようって。
力入れるのも怖くてずっと便秘状態。
超初期流産は染色体の異常が原因って言われても、
やっぱ自分のせいかなって。

っておーーっと。
流産のことをこんな長々と書こうとは思ってなかった。
言い出したらキリがない。
割り切れない、どうしようもなかったこと。
消えない。消さないけど。


まぁ4年間、地元の専門医に通院して、
毎回今日初診だっけ?みたいな診察をされて、
この治療は前回はできるって言ってたけど、
今回はできないって?
と、またまた不信感が沸きはじめ…
一貫性がない、
カルテに書いてないの?カルテ書いて見て!
で診察に挑んで!

この先生、ほんと言ってることがわけわからんくて。
この数値だったら薬増やした方がいいかなと思うけど、
大丈夫なようだったら今のままでもいいよとか。

何が大丈夫?それわたしが
「じゃあこのままでいいです」
て判断せないかんの?みたいな話し方をする。
それでも薬を飲まんことには先に進まないし、
何も変わらず4年間ただ薬を飲み続けた。


決定打は、完治しにくいかもねー

決定打は、完治しにくいかもねーと言われた上に、
全く逆の作用の薬を増やした方がいいかも?
大丈夫ならこのままでもいいけどって言われたこと。
ここまできてまたそれかい…

増やさんでもいいなら言わんでいいやん

言うんなら増やせや。
飲めって言われたら飲むし。

簡単に言ったら、
今は出しすぎるホルモンを抑える薬を飲んでて、
今の体の状態は抑えすぎてて
ホルモンが足りなくなってる。
なのでそのホルモンを補う薬を増やした方がいいと。


なんですかそれ|д゚)


まぁ出すホルモンの量を調節できないから
難しいのは分かってるけど。

バセドウ病は「完治」しない。
「寛解」を目指して投薬治療をする。

寛解…完治とまでは言えないが病状が治まって穏やかであること

逆に言うと、
寛解すれば薬を飲まずに生活できるということ。
ただ、いつ再発するかはわからない。
再発が嫌なら手術で摘出するなり、体から「甲状腺」を取り除くしか方法がないということ。

けど、手術なりで甲状腺を取り除くと
生きていく為に必要なホルモンを自分で出せなくなる
ので「補う薬」を死ぬまで飲み続けなければならない。

できることなら薬は飲みたくない。
毎日飲んだかどうかわからんくなるし、
お金もかかるし。
その為に8年間、寛解目指して、いつかは薬を飲まなくていい日がくるならと薬を飲み続けてきた。

それなのに今の時点で
「補う薬」を飲み始めないかん???

いやもう終わっとるやん
寛解どころじゃないやん

完治しにくいとか言ってくるしこの先生。
コロナなってめっちゃ遠いとこから診察してくるし。
遠すぎて何て言ってんのか聞き取れんし。
あんな立派なフェイスシールド生で初めて見たわ。


てなわけで、もう寛解は諦めようと思った。
もう十分やった。
で、手術は嫌なので「アイソトープ」という
放射線の入ったカプセルを飲む治療法を選択。
一生補う薬は飲まないかんことにはなるけど、
もう今もずっと飲んどるし。
補う薬は調節ができるから今の状態よりかは
遥かに体調は安定するらしい。

その治療は地元ではできなくて、
都会の方に行かないとできない。

チャーーーンス!!ᐠ( ᐛ )ᐟ


最後の病院になりますように

紹介状書いてもらって、電話して予約。
これまた遠いし行ったことない場所やから
迷子なって遅刻したけど。

病院の外まで患者さんが待ってるような状態。
これは今日中に帰れるんよね?と不安に思ったが、
遅刻してるのでスマホイジリまくろうと覚悟した。
けどスムーズに進んで、2時間ほどで終了。

結果は、行ってよかった!
今の数値で今まで断薬をしたことがない、
抑えすぎてるから1日1錠を
週3錠にして様子を見てみよう、
減薬してみて数値が上がるようだったら
その時にアイソトープをしてもいいんじゃないか。

それでいいです!
それがいいです!!


甲状腺の薬は、飲み始めてすぐに効果が出ない。
なので2か月減薬してみることに。
この8年間、飲まない日がなかったから
どうなるのか不安はあるけど。
これで数値が安定してるとなれば次は断薬、
寛解も夢ではないかもと思った。
まぁ一度は諦めてるからね。
そうなったらいいなぐらいで。

とりあえず、すぐに変化があるわけではないけど、
前に進み始めた気がして。
帰りの道のりも遠かったけどノリノリで帰ってこれた。

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