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映画「ベイビーわるきゅーれ2ベイビー」を観た感想(※盛大なネタバレ有り)


ようやくベビわる2を観てきました!
ずっと楽しみにしていたわけです。しすぎていたわけです。観終わったら楽しみがなくなって人生すべて終わってしまうんじゃないか?と思うほどに楽しみにしていたわけです。
でも実際は、もう一回行こ♪とまた楽しみに変わったわけです。ありがとう、私の希望になってくれて。ベビわる。

そんなわけで、そもそも論、私がベビわるに出会ったのは(そっから~!?)最初は黄龍の村を観たことから始まり。もうね、頭をね、ゴンッと殴られたみたいな衝撃だったんですよ。2022年(観た年)で一番の衝撃でした。あれ超える衝撃に出会う自信ない。それぐらい衝撃を受けて、阪元監督を知って、この人の映画ほかも絶対おもろいやん、となり、ベビわるに辿りつくわけです。以前から友人がベビわる観たいって言っていたから名前は知っていたので、観ることにしました。

いや、何もかもが私のツボ。
勿論好みが分かれるのだろうなぁ、ということは理解する、でもそんなんどんな映画だってそうだし、それはそれとして私にとっては全部がツボだった!大体の映画は1回観たら終わりだし、お気に入り映画でもある程度周期的に観るというくらいなのだけれど、ベビわるは1回観終えてまたすぐ観た、3回くらいは繰り返し観た。とにかく好きだった。今回は2の感想を書くべし!とnoteを開いているので1の話はひとまずこれくらいにしておきますが、とにかく全部ツボだったわけです。

ので、それを踏まえてかなり熱量のある2の感想になってしまうだろうということだけ先に言っておきます。

朝苦手なのにめちゃくちゃ早起き(当社比)して映画館に向かった

ずっとワクワクしていたし、始まってから本当にずっとニヤニヤしていた。すごい、初めて今マスクしててよかった~と思った、本当にずっとニヤニヤしていた。

私は杉本ちさと(髙石あかりさん)と深川まひろ(伊澤彩織さん)の関係性が大好きなので、ベイビーわるきゅーれという映画は"殺し屋の生活"と"二人の日常"を融合させている非常に高低差の激しい映画なのですが、だからこそ殺し屋のターンの二人には痺れるし、日常のターンの二人には溶けてしまうわけです。日常ターンがゆるければ緩いほど殺し屋ターンで表情がバッと変わり銃をぶっぱなしたり、大人の男性と殴り合うシーンに息を呑むわけです。

二人は社会不適合者なので(ひどい言いよう!)殺し屋社会でこそ輝いてしまうわけなのですが、1の時より殺し屋生活が板についていた。相変わらずやんちゃなので今回も私的に暴れ散らかし謹慎処分になるところから。(殺し屋社会がちゃんと手帳みたいなの作って規則について毎回ページ開いて確認してるの面白可愛い)

今回はちさととまひろ以外の殺し屋が出てくるところから始まります。兄弟の殺し屋。前述した通り私はちさまひのオタクなので兄弟のターンで誰だ、誰なんだ一体…となる気持ちが抑えられなかったのも赤裸々に記述しておきます。(ラストその兄弟に大泣かされるんですが…)
その兄弟が下っ端殺し屋なので、正規の殺し屋(ちさまひ)を殺してやればその席が空く!いっちょやったろか!みたいな感じで進んでいきます。ちさまひちゃんは、その間私的に銀行強盗をボコボコにして謹慎処分になってしまい着ぐるみアルバイトをしているわけですが…(可愛い)
これも前回はちさとちゃんがメイド喫茶でアルバイトをするって言ってそれについてったまひろちゃん(コミュ障)が私には無理だってなって気まずくなった経緯があるので、まひろちゃんにも出来るやつって接客でもなく顔も見せない着ぐるみバイトだよってちさとちゃんが言ってました、愛だ…。(多分これから何でもかんでも愛だ…って言います)

賭け将棋のシーン本当に好きです、どう考えても勝てるはずないので見放してるまひろと、勝つ算段ゼロなのに目力だけで行こうとするちさと。案の定アルバイト代全部持っていかれて路上で泣いていたら戻って来たまひろが豆苗買ってきたよって差し出すシーン。なんで豆苗なのかって。また生えてくるからだよ、助かるよね、ちょっとは凌げる。ちさとのこと解ってるまひろちゃん、愛だな…。

ベイビーわるきゅーれの好きなところ、とくにちさととまひろのセリフ回しなんだけど、今回もめちゃめちゃよかったな~全部刺さるんだよな、セリフらしくないというか、自然体というか、自然体突き詰めすぎててなに!?ってなるときもたまにあるけど(笑)普段でもなに!?ってなるとき普通にあるし、やっぱ自然体なんだよな。とくに日常シーン。今回はちさと節がパワーアップしてた気がする、1ではもうちょっとちゃんと喋ってなかった!?(笑)
でも杉本ちさと愛好家としては最高に最高でした、ちさと、とにかくゆる~いしヘラヘラしてるし、殺し屋じゃなければ普通に波風立てずに周りにうま~く合わせて上手く生きていけるような女だと思うんですよ、まぁそれが出来なかったりしたくなかったから殺し屋してるんだと思うんですけど、とにかく、そのようなゆる~くうま~くヘラヘラ生きてる杉本ちさとが、最後の(一気に最後に飛びますが)(決して面倒になってきたわけではない)兄弟殺し屋との対決シーン、あの廃車とかいっぱい置いてあるところの、あのシーンで一瞬だけ片方の口角あげてニヤっと笑うシーンがあるんですよ、あったと思うんですよ、その表情見た瞬間に、あ、これはもう一回観にくるわ。と強く思いました。

そこからもうずっとハラハラドキドキ、定食屋さんでも手に汗握ったし、まさかのまひろさんが撃たれたところ、の、ちさとの表情まじで痺れる、相棒のこともう相棒しかいないと思ってるやん!「私の相棒傷つけたこと墓場で後悔させてやる」のトーン、私は杉本ちさとのこういうところが好き!普段ヘラヘラなだけにギャップで風邪引く。殺し屋モードに切り替わったときの、何も見据えてないような目が好き。本当にたくさん人を殺して、人殺しをなんとも思わない人の目だ。

対決シーンはほとんどまひろさん対兄って感じなのだけど、それも手に汗握る握る。俺らの!最強まひろさんが!負けるわけないだろう!?と思う自分と、いやでも何があるかわからないし…と思う自分、そもそも最愛ことちさと、撃たれて戦線離脱してるし……ていうかちさと死なないよね?出血多量とかならないよね?めっちゃまひろさん戦ってるけどちさとどっか行って早く手当てすべきでは?なんてうだうだ思っていると、ま、まひろさんが…押されてる!?と思ってからのあの演出、いやぁ痺れました、兄、意識吹っ飛んどったんかい。やっぱ負けるわけないよな!まひろさんがな!ガハハ!(めっちゃ心配してた人)

最初こそ、ちさまひオタクの自分は誰なんだこの兄弟はよう!と思っていましたが、最後な~~~まじでな~~~ずりいよな~~~、和解したみたいな、おまえらやるじゃん!みたいな、仲間だったら……みたいな、ちゅ~るで乾杯する?みたいな、青春キラキラムービー…………
なわけがないんだよなぁ、だってベイビーわるきゅーれだもの。人が死ぬことに心を痛めてる暇ないんだもの。
兄弟がしきりに次は勝つとか、次は赤木さんと3人で沖縄に住もうとか、"ある未来"みたいにいつも通りに話しているシーンが本当に泣けてしまう、これは多分2回目観たときのほうが泣く自信がある。だってここまで来たらこいつらのことめっちゃ好きになってる。もしかしたら本当に仲間になる未来とかもあるのかなって最後の最後まで思っていたから、兄弟の最期に感情がめちゃくちゃになってしまった、殺し屋の彼らは一般人の私みたいに甘い考えを持っているはずがないので、きっととっくに死ぬことわかっていて、だとしたらしきりに話しているその「次」は「来世」なんだろうなって思ったら、全然感情バグった、ぐちゃぐちゃになっちゃった。どうしてくれるんですか、まじで。
最後にまったく情けをかけないちさまひの表情が、あれだけゆるゆる日常見せてくれる二人が本当に"殺し屋"なんだなぁってわからせてくれて痺れます。兄弟の生き様も、あっぱれだったよ……。

ところで全然時系列バラバラになりますが、本作でまひろが一番声を張り上げたシーンが「じゃあ結婚しようよ!」だったと思うんですが、おもろすぎませんか?そこ?
本当に残念なことに私は「花束みたいな恋をした」を観たことがなかったので、そのセリフが本当にあるものなのかさえわからなかったのですが、後々本当にそういうシーンがあったと聞いて、これは確実にこの映画を観てから二回目行かないとなぁ、となりました。曰く人生半分損してる、らしいので……。
まひろ、ちさと相手にはじゃあ結婚しようよ!(半ギレ)と声を張れるんだよね可愛いね。コミュニケーション得意としないまひろがちさととだとずっと気楽にいられるのいいなぁ、う、苦しくなってきた、ベビわるってちさまひてぇてぇムービーだったのかも。ま、そらそうか。

1よりだいぶ二人の絆が固くなっててよかった、あと田坂さん!!!田坂さん撃たれたシーンでちさまひがすぐに走って撃ったやつら探しにいくのがね、もうねって感じ。やいやい言っててもみんな田坂さん好きじゃん。っていうか情に熱いじゃん。仲間大切にするじゃん。最高じゃん……。
今回田坂さん本当によかったまじで、死なないで~😭ってなったし、死んでないんか~い😭ってなったし、不思議な人だ!死ななくてよかった、これからもずっとネチネチしててほしいよ!

好きなシーン思い返したらめっちゃあるかも、ていうかそのあるある!みたいな日常の再現が本当にうますぎるんだよな~~~!
ちさまひちゃん、いつも食べ物の話ばかりしてるし食べてるシーン多いし幸せそうに食べるから可愛くてありがとうって感じです。どっちも食べ方すごい汚いけど!かわいいね。。。
え、ちょっと待ってほしい、好きなシーン多すぎる。いやほらすぐ待ってって言う、私ギャルだったのかも。

だいぶ長くなってきた、誰が読むねんこんな長いの。私だったらちょっと厳しいかも。でも全然もう一回観に行く予定は入っているので、わんちゃんもう一回書いてしまう説あるよ。書くな。でももう一回観たら違うとこ覚えてて違うこと書けるかも。もうええか。

とりあえずまひろちゃんのアクションシーンがふんだんに堪能出来るし、ちさとちゃんのギャップも思う存分堪能出来る、最高に最高の続編でした。
ちさまひ以外にもスポットが当たっていることに最初こそ戸惑いを覚えましたが、どうしようもなく救いがない兄弟のラストに涙してしまうほどには良かったんじゃないでしょうか、良かったですとても。
ちさととまひろも絆が増してて、最後に腹から血を流すちさとに「私に賭けろ、杉本ちさと」と言いながらほっぺを掴むシーン、賭け将棋のいざこざからの最高の回収です。ありがとう、名場面。


どう考えても続編一生待っちゃうわけです、このスタンスだと無限に続けられちゃうじゃん、よろしくお願いします。ベイビーわるきゅーれのファンです。



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