感情には反動が起こる。無気力の正体。
感情はバネになる。自分自身で抑え込んでも、その反動で自分が感情というバネに押し戻される。そんな事は多々ある。
だからこそ、ポジティブに思おうと決心した途端に、その後余計に苛立ちや悲しみの波に押し戻されてしまうことがある。
無気力の人間は、壮大な感情のバネの反動が生じた結果である。
無気力の人間は、大抵、色々なことを押さえ込んでいる。
甘えたい自分、怠けたい自分、愛されたい自分、優しい自分、楽しい自分、面白い自分、一生懸命にやりたい自分、寂しい自分……等々。
それらを押さえつけてきたのは過去の周りの人間だったかもしれない。しかし、そういった人々から離れたあと、今度は自分で自分の感情を押さえ込もうとする。
しかし、何故自分が自分の感情を押さえ込もうしてるのか、きちんと筋の通った言葉で説明できるだろうか?
大抵周りの人に迷惑がかかるとか、恥をかくとか、未来とか、他人の視線が気になると言う。
だけど、よく見てみると自分に対してバネを押さえ込んできた他人は、適当に飄々と生きてはいないだろうか。
他人も、他人に対して感情を押さえ込もうとする場面がある。SNSなどの普及で余計に監視社会になったし、常識について考えさせられ、恥をかく事が更に怖くなった。
だが、自分でもその押さえ込まれたものを、手伝って深く押さえ込んでいる事がある。そうすると一層反動の強いバネが仕上がってしまう。
自分の手で押さえ込んでしまうものは、ネガティブな側面が多い。イライラしないように、愚痴や本音を言わないように。そうすると段々感情が弱まる気がするからだ。
そうしていくうちに、本当に感情のバネは弱まり、ついには無気力になったり自分の心が分からなくなる。あるいは反動でイライラや憎しみといった衝動が止まらなくなる。
まずは苛立ちと苦しみは悪では無い。心を癒そうと、守ろうとしているむしろ君の味方だという事を理解する。
そして他人はこちらの感情を押さえ込もうとするが、自分が後押しして自分の感情を更に押し込む必要はないのだと考えるのが大切だ。
無気力の人はまず、溜め込んでいた怒りや不満をノートなどに吐き出して破ったりすることから始めた方がいい。
気分は悪くなるかもしれないが、これは自分の防衛本能で味方なんだと落ち着かせる。喜びなど、楽しみなどと言った感情を再起させるのは怒りの後だと思う。
その上で、その怒りの原因はもう終わった事で、自分がずっと感情のバネを押さえ込んでいないか?と確認出来れば尚いい。
試してみて欲しい。
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