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エレベーターのボタンを押して本番前に楽屋に呼びに来る人

28歳でプロデューサーになりました。
ただ理由は周りにやる人が他に居なかったので仕方がなくです。もっとディレクターをやっていたかったのですが、当時は番組制作の人数も少なく、会社にプロデューサーがいなかったからという理由で制作協力をとるためには必要という理由でやることにしました。
何もわからない状態で始めたP業務はキャスティング、予算管理は勿論、番組のスケジュール管理、資料作成とDからPではなくADに戻ったのかと錯覚するような忙しさでした。余裕ができて楽しいと感じはじめたのは3年くらいたってからですかね。
そこから24年、おかげさまで数多くの番組に携わることが出来て、たくさんのタレントさんとお仕事をさせて頂けました。これらの貴重な経験は自分にとってプラスしかありません!
また、プロデューサーをやっていると仕事以外でもタレントさんとの交流の機会が増えて、いつの間にか自分にとってはそれがモチベーションアップの一つになっていました。今回はそんな交流のいくつかを紹介させていただきたいと思います。

ナインティナインさん

自分は「吉本印天然素材」のADをやっていて、「ぐるナイ」ではゴールデンに昇格してからPで参加させていただきました。現在は直接レギュラーはやっていませんが、岡村さんがゴルフに誘ってくれるのでかれこれ十数年間一緒に行ってます。二人とも100前後で全く成長していませんが「気持ちええな!」とゴルフをすることを楽しむ派です。
先日のご結婚でメールを送ったら「また、ゴルフの時にでもゆっくりと」と返信が来ましたがまだ行ってません、、、いつだろう?

矢部さん、ナイナイさんのレギュラーを離れてから会う機会がなかなか無かったのですが数年前に六本木で昼間にばったり会った話。「高家さん!」と声を掛けられて矢部さんだったのでびっくり!しばらく話していると奥さんが現れてご挨拶させていただきました。その時の光景が印象的で、矢部さんがベビーカーを押して犬の散歩も兼ねていてさらに奥さんが合流してそのご家族の様子が素敵で眩しく、まさにこれが「幸せのカタチ」だと感じてしまいました。
その後まもなく、自身も結婚して50歳で待望の子供が出来て今1歳半ですが、犬も飼いました。
憧れのカタチを目指してます!

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2006年 岡村さん、原西さんと。みんな初心者

トータルテンボスさん

今は終了してしまったNOTTVで「GIRIGIRIアウト」という毎週深夜生放送の番組を2年半させていただき、この番組はかなり結束の固いチームでした。
毎週金曜の深夜2時に放送が終わり、その時間から朝まで格安の居酒屋(ビール1杯190円)で飲む生活を年間52週中48週も繰り返していたのは今では考えられないルーティンです。(理由は、番組予算が少なく深夜タク送代が出ないための始発待ちです)
この頃プライベートで、トータルさんと番組スタッフ10名くらいでマカオに2泊3日の旅行に行きました。みんなでカジノで朝まで遊んでそのままプールで仮眠。(天国)こんなに楽しい海外旅行ってある?て感じでした。
その番組が終了して数年がたちましたが、なんと半年前からスカパー!で「GIRIGIRIアウト」を復活することが叶いました。当時のスタッフもかなり参加してもらって、番組が終わるときよく言うセリフ「またこのスタッフでいつかやりましょう!」が初めて実現したパターンです。

他にも、くりぃむしちゅーさん、爆笑問題さん、坂上忍さんなど特別な時間を共有させていただき、日々のモチベーションアップになっていました。

どれもこの仕事をしてなければ絶対無かった経験です。

そして最後に、一番長い期間レギュラー番組をご一緒させていただいてる

明石家さんまさん

28歳の頃初めてプロデューサーになったのが「踊る!さんま御殿‼︎」
現在まで24年も続けさせていただいてます!
学生の頃から憧れの「笑いの神様」とお仕事が出来る事は本当に幸せでしたが恐れ多すぎて本当に数回しか言葉を交わしたことしかありません。
スタジオ収録の日は毎回、
1、さんまさんがテレビ局に入る時に、エレベーターを待つ時間が少しでも短くなるようにゲレンデ(さんまさんの愛車)が見えたらダッシュでエレベーターのボタンを押してお待ちする。
2、本番直前、楽屋からスタジオに移動していただくために呼びに行く。
この2つが24年間続いているさんまさんとの接点です。
多分、名前はご存じないと思いますが「エレベーターのボタンを押して楽屋に呼びに来る人」との認識で覚えてくださってるはずなのでたまに話しかけてくださいます。
自分にとってはこれで十分でこれ以上は望みません!
そして、この話を岡村さんにすると笑ってもらえるのでこのままでいいとも思っています。

そんな52歳の私ですが、子供が成人するまで(あと18年もある!)を大好きな番組制作の現場で働くにはどうしたらよいかを日々模索中です。

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顔にシールを貼るのがブームでじっとしていなければなりません

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顔が動いてシールが上手く貼れないとこうなります(汗)

株式会社シオン
執行役員/エグゼクティブプロデューサー
高家宏明

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