心和

よかったら読んでいってください。だいたい短文です。 ヘッダーはRitaEによるPixa…

心和

よかったら読んでいってください。だいたい短文です。 ヘッダーはRitaEによるPixabayからの画像です。 自分のアイコンはcongerdesignによるPixabayからの画像です。

最近の記事

マスク

キミが近くにいると目が追ってしまう もう話しかけることもないのに 一緒にごはんに行くこともないのに 携帯が手にひっついてるのかってくらい ずっとLINE送りあうこともないのに マスクがあって良かった 緩んでる口元に気づいて そう思った

    • 聞いてよ

      あの人嫌い ムカつく 話聞かないし だって私が思ってる事と 全然違う事してくんの て言うか、なにそのやり方? ありえなくない? え?聞くの? 私が? 私に? あの人が嫌い なんでって話を聞いてくれないから 聞いて欲しいのかって? そりゃあそうでしょ だって私がこう思っているのにさぁー 言ってない、言ってないよ でもわかるじゃん えっと… わかったのは あの人が嫌いというより わかって欲しいって事 こっちが全部説明しなくても まるっと私を理解して気持ちを汲んで欲しいって

      • 水曜日、あなたとすれ違った。

        いつも通っている道なんだから会っても不思議じゃないけど 時間が合わないから今まですれ違ったことなんてなかった。 少し距離があるところで、あなただって気づいた。 同じタイミングであなたも私に気づいた。と思う。一瞬、足が止まったから。 それから距離が縮まっていく僅かな間 1秒、1秒がスロー再生されてるみたいな、時間が伸びてる感じがした。 すれ違う時、顔を見れなかった。目が合うのが怖かった。 違う、目が合わないのが怖かった。 どんな顔してるのか確認する勇気がなくてずっとそっぽを向

        • そんな男やめちゃいなよ

          え?あなたがいるのに、他の娘と仲良くすんの? LINEでやりとり結構してて、デートもしてるみたいなの? でもあなたが電話してこなかったら文句言うの? 話せば説教じみた事言って、だからおまえはダメなんだとか言われて… そんな男やめちゃいなよ 友達が愚痴ってたらそう勧めると思う なのに自分の事だとそう思えない わかってる 自分でも何やってんだろって思うときがある でもあなたがいなくなるなんて考えられないんだ イラストはhttps://www.flickr.com/photo

        マスク

          大きな棚

          なんて大きな棚を持っているんだと どれだけ いろんな物をその棚に並べているんだと言ってやりたかった でも気づいてしまった 自分もそうだって みーんな棚を持っていて そこに置いてしまう時がある だから 咎めるのではなくて そういう時もあるよねって思えたら いいよね

          大きな棚

          だけど

          伝える術がなくて あるけど もう伝えられなくて 近くにいても顔も見れない 視線を交わすなんて以ての外 いつだったか 私の瞳があなたに縋っていた時 あなたの瞳が私を焦がしていた視線は あの娘のものになってしまった

          だけど

          空はアート

          その日は 夜に成り切れてない薄い青の中に 細い三日月が刻まれていました 見惚れてしまいました 何度でも見たいと思うけど カメラに収めるのは違うと思います 見上げた この時に感じているのがいいんです あぁ、これをあなたと共有できたら

          空はアート

          甘い香り

          湯煎したチョコレート 甘い香りがたちのぼって 四角い形が溶けてなくなる そんな感じ あたしの壁は溶かされて 心をそのまま捧げました 寝る前に浮かべる顔はあなた そのまま眠りに落ちて 目を開けた瞬間にハッとする あなたの事を考えていない時間があったなんて また新しい日が始まる あなたの事しか考えない1日が それが3025日前のあたし 今は目を瞑るだけで考える間もなく眠りに落ちてしまう 朝は陽射しを気持ちよく思ったり 今日という日を楽しく過ごそうと意気込んだり あなたの

          甘い香り

          いつから どうして なんで こんがらがった糸はぐちゃぐちゃで どこから手をつけたらいいのかわからない 複雑に絡み合った塊 いつから どうして なんで 諦めよう 飛び跳ねてた頃を再生する でも 塊はやっぱりある また再生する 何回も、何回も・・・ どんなにリピートしても再生が終われば そこにある存在に胸がキリキリする いつから どうして なんで 塊から飛び出ている糸を引っ張ってみても 中で絡まり合って少しも動かない こんなものが全部解けるのか 考えただけで気が遠

          上等

          もしも あなたと付き合ったら 上手くいかない気がする それなのに 私はあなたが欲しい 欲しくて欲しくて これって本能?性欲? 恋と呼ばない? 上等 呼び名なんていらない 下世話で構わない 私はあなたが欲しいんだ

          嫌い嫌いは・・・

          あいつが居る。 瞬間で重くなる。 身体も、気持ちも 向こうもきっとそう。 目なんて絶対合わせない。 ストレッチかよってくらい首ねじって 私を見ないようにする。 居るの気づかないで部屋になんか入ったら あいつは秒で出て行く。 私と同じ空間になんて居られないって感じで 嫌いだ、あんな奴。 こっちを見てもくれないから嫌い。 話をする機会もくれないから嫌い。 待って、それって こっちを見てくれたら・・・ 話をする機会をくれたら・・・ 私はー 扉絵はミカスケさんのイラスト

          嫌い嫌いは・・・

          海苔

          ​1番乗りで出社して 全員のデスクを拭いて回る。 それが毎朝の仕事。 手を動かしながら 頭の中で今日の予定を組み立てる。 その手が止まる。 このデスクで 思考も止まる。 さして他の人と変わらないデスクを見つめてしまう。 出しっぱなしの何かは デスクの主のことを教えてくれる。 空のペットボトルが置いてあった時 こんな甘いの好きなんだって意外に思ったっけ。 昨日残業したのかな。 食べ終えた容器も割り箸もないけど カップ麺のかやくの海苔が取り残されてる。 雑巾をデスクに

          背中

          おやつを食べ終わる頃 窓の外の景色が見えにくくなる。 陽射しが差し込んで金紙みたいに眩しい。 私は 待つ ドアが開くのを 「おつかれさま」 優しくて甘い声に顔を上げると 逆光で はちみつ色に縁取られたキミがいる。 キミの身長に合わせると視界が上がる。 首を傾げる会釈が疑問を抱えた小さい子みたいだなっていつも思う。 6文字って何秒? 短くて長い。 「お疲れ様です」 この時間を待っているなんて気づかれないように。 そんな気持ちがのるのか、自分の声がウソっぽい。 挨