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2023年8月の記事一覧

吉村 昭の「漂流」の教訓とはなにか

無人島から生還するために必要なこと バランスのよい食事 鶏肉だけでなく 魚や海藻も食べよ…

新宅 成憲
10か月前
2

ロビンソン・クルーソー (光文社古典新訳文庫)

漂流記の代名詞ながら初読。ロビンソンという人間について考察。漂流生活を規律正しいものにす…

新宅 成憲
10か月前
2

漂流 吉村 昭

漂流記がこんな身近にあった驚きと生還までの壮絶なサバイバル物語。「エンデュアランス号の遭…

新宅 成憲
10か月前
1

すべての空の下で 野寺治孝

初めての写真家で興味津々。写真の上品さ、ていねいな撮り方、空気感のある雰囲気や光の捉え方…

新宅 成憲
10か月前
1

新編 鳥島漂流記 小林 郁

吉村昭「漂流」の流れで読了。鳥島に漂着した難破船の多さや長期の漂流生活など驚くことが多い…

新宅 成憲
10か月前
1

PERFECT PHOTO RECIPES BOOK(パーフェクト・フォトレシピブック) 野寺治孝

撮り方、画面構成がマンネリにならないように購入。撮影の意図、光の表情、画面構成が簡潔に説…

新宅 成憲
10か月前
1

アンと愛情 坂本 司

価値観の違う人との付き合いや人との出会いや別れ 名所巡りでは楽しめない観光など 大人になっていくための大切な経験がいっぱいあり そうだよね~と自身の経験と照らし合わせて読んだ。立花さんのアンちゃんへ想いを隠しつつ 厳しく言わなければならない立場はつらいし 涙ポロポロのアンちゃんを目の前にいたたまれなかったはず。アンちゃん頑張れ!

エンデュアランス号漂流記 アーネスト・シャクルトン

初の南極大陸横断に挑戦したシャクルトン隊の冒険記。気づき・淡々と任務に徹したなかの痛切な…

新宅 成憲
10か月前
3

若草物語 ルイーザ・メイ・オルコット 光文社古典新訳文庫

性格や価値観が様々な四人姉妹が織りなす物語。本当の幸せとは、どのように生きていくか、人と…

新宅 成憲
10か月前

女の子のための現代アート入門―MOTコレクションを中心に 長谷川祐子

書名から女性視点からのアート入門と思ったが全く違う。よくあるやさしいアート入門ではなく …

新宅 成憲
10か月前
1

三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾 近藤康太郎

たくさんある文章術の本とは全く違うことに驚く。第一章、第二章は技術的なことだが、それ以後…

新宅 成憲
10か月前
3

失われた世界 コナン・ドイル 光文社古典新訳文庫

いわゆる秘境冒険ものの原点がここにあり!破天荒な教授を始め明確な個性の人物たちと 手に汗…

新宅 成憲
10か月前
3

現実はいつも対話から生まれる ケネス・J・ガーゲン メアリー・ガーゲン

社会構成主義とは、対話を通して新しい現実を創造する(監訳者)。まとめれば、自分の見方や考…

新宅 成憲
10か月前
1

羆嵐(くまあらし) 吉村 昭

大正時代に北海道の開拓村で発生したヒグマの襲撃事件を題材にした物語。開拓村での自然の厳しさや生活の苦労が忍ばれる一方、クマから見れば、邪魔者で人間はエサにしかすぎない。淡々と記録していく簡潔な描写は、すごい臨場感が迫ってくる。漆黒の闇や奥深い山中、貧しい暮らしや襲撃の現場など興味が尽きない。警察組織や村落の集団の脆さが浮き彫りになるなど夢中になって読了。クマの知識は矢口高雄の「マタギ」しかなかったが、ヒグマは想像を絶する巨体と凶暴さがある。綿密な取材で歴史を掘り起こす著者の本