動物農場 ジョージ・オーウェル 早川epi文庫
ディストピア小説は苦手と言いながらも、「1984年」「すばらしい新世界」「侍女の物語」を読了。登場人物たちの行動に徐々に不快感を覚えた。独裁者ナポレオンよりも、何も疑問を持たずに ただ言われたことだけを従う一般大衆に腹が立った。これは冷戦下のソ連のスターリンへの批判だと感じたが、個人の悪が全体国家の悪へと広がっていく様子は嫌になる。無関心が支持される世界に、どんな環境でも適応する人々がいる。人類史において、権力者や為政者が牛耳る大衆の図式が変わらないのかもしれない。私たちは投