お見合いパーティー。

これは…。
私の苦手な人付き合いについて。

友人がイベント会社で働いていて、
お見合いパーティーと言うイベントの、
潜入調査の為に、その友人と参加した、
お見合いパーティーでのお話になります。

まず、友人とは、他人のフリをして、
その会場に向かい、それぞれ受付しをした。

そこで、番号を渡されて、
番号が書いてある、決められた席に座った。

テーブルに、軽いアンケートが置いてあり、
そこに色々書いて、相手と交換しながら、
話すスタイルの様だ。

小さいテーブルは円形になっており、
対面式になって、男性はひと席づつ、
移動して女性と話し、制限時間になれば、
隣の人のテーブルへと移動する。

アンケートを見ながら、
会話をするのだが、これが難しいのだ。

まず、私と言う人間は、
初対面の人とは、警戒して話せない。

何かを聞いても、
相手の気を悪くさせるのでは？
と思ったら、何も喋れない。

また、相手に不信感を与えてしまうかもと、
負のループに陥るのだ。

だから、ほとんど会話せずに終わる。

たまに、すごい積極的に話しかけてくる、
女性はいるものの、この類の女性は苦手。

ぐいぐい来たら、反射的に逃げ腰になる。
ははっと、苦笑いをして制限時間を待つ。

でも、みんな一生懸命なんだな…。

本気で、恋人を探しに来てるのだ。

ちょうど、12月の初めぐらいだったから、
みんな、クリスマスを意識しているのだろう。

このままじゃだめだな。

まずは…キャラを作らないとダメだ。
素の私では、相手に失礼だしな…。
イケイケキャラは無理だしな…。

あっ！そうだ！
接客として、お客さんだと思って、
接すれば大丈夫かも…。うんうん…。

それからは、相手のアンケート１つ１つに、
話を広げて、お客さん相手に色々と、
質問して聞き出す作戦に出る。

なんとか、一周しおわり、フリータイム。

私は、そんな短時間で好意はもてない。
基本、気配を消して、時を待つのだ。

あっ！友人はどうしてるんだ？
とあたりを見渡すと、なかなかいい、
ムードで女性と二人っきりで話していた。

アイツ…楽しんでるな…妻子いんのに。

はっ！気配を消し忘れた！見つかった！

女性軍団に話しかけられて、
心はドギマギしつつ、軽い談笑をかまして、
その場をなんとか、かわした。

クリスマスって罪な記念日だな。

そして、最後は3位ぐらいの順番で、
相手の番号を、書いて、投票する。

私は、悩んで、同じ様な消極的な人を、
選び順位を付けて投票した。

集計の間に、何人かの女性に、
個人的な連絡先の紙をもらった。

へー、こうやって出会いを広めてるんだな。

私はカップルにはならずに終わった。

友人は、
先程いい感じの人と、
カップルに、なっていた…。

おいおい、お前…修羅場が待ってるぞ。

お見合いパーティーが終わり、
会場を出で、友人カップルと合流した。

先程、連絡先を渡してきた女性の人で、
カップルにならなかった人が一人いた。

友人カップルは、盛り上がりながら、
連絡しちゃいなよー！今がチャンス！
早く！早く！待ってるかもよ！
と楽しそうに、煽ってくるのだ。

いっそ、
友人の本性を暴露してやろうか…と、
思ったが、場がしらけるのも嫌だし、
嫌々ながら、その場でその人に連絡した。

そしたら、電話に出たかと思ったら、
すぐに切られた。

はっ？なんだこれ？

もう一度、連絡してみたが、繋がらなかった。

友人カップルは、
こりゃ先越されましたな！
もっと早く連絡しないと！
あーあ、もったいない！
残念だったね！

ここで、私は何かが発動した。

なんだよ！もったいないって！
こんなやり方で、いいのか？
誰でもいいって事かよ！

そこまでして、恋人が欲しいのか？
好きでもない相手でもいいのか？

どうせ、クリスマス目当てだろ？
それが過ぎれば、自然と別れる運命だろ？

そんで、
冷やかしみたいに、お前らみたいな、
ヤツらがいるのが、本当に腹が立つ！

恋愛って、もっと大切で真剣なものだ！

軽い気持ちで、もて遊んでいいものじゃない！

あー！なんかムカついてきたから帰るわ！

怒りまかせに、ひどい事を言って、
友人カップルを置いて帰った。

帰ってから、ものすごく反省した。

なぜなら、私も同じだからだ。

潜入調査の為だけに、参加していた。

本気で恋人を探しに、
会場に来ていた人達がいるのに、
どこか、他人事の様に思っていた。

こんな誘い、断れば良かったのだ。

やってはいけない事を、やってしまった。
私は本当にバカだ。失礼極まりない。

自分勝手で、
真剣に参加していた人達を、
結局裏切って、しまっていたのだ。

自己嫌悪に、
陥っている私の状況なんて、
知らない友人から連絡があった。

今度は、
自分のイベントでお見合いパーティーを、
開催するから、来ないか？と誘われたが、
もう、同じ過ちは犯したくないと、
丁重にお断りした。

それより、お前あの彼女どうしたの？
と聞いたら、クリスマス前に振ったらしい。

やっぱり、クリスマスは家族で祝いたい。

そう、軽く笑って話す友人。

お前、
最低なヤツだな、あの時の彼女が、
可哀想だ、そんなんでいいのか？
オレには理解できない話だわ。

友人は、
あの女、他に男何人もいたんだぜ？
所詮、遊びなんだよ。
その時が良ければ、誰だっていいんだわ。
そんなもんよ。

とりあえず、お前は不参加ね、じゃー！
友人はそう言うと電話を切った。

私はひねくれ者だからか、理解できない。
余計に、拗らせてしまったではないか。

恋愛は自由だ。

その人がいいなら、
それでいいのかも知れない。

私も、もっと柔軟な思考にならなければ。
不器用なひねくれ者をなんとかしないとな。

あの時の、
お見合いパーティーに真剣に相手を、
探していた人達が、いいご縁で結ばれ、
素敵な家庭を築いている事を心から願います。

あの時は、本当にすみませんでした…。

とても素敵な人がたくさんいたのに、
私の軽率な態度をおこなってしまい、
不愉快な気分にさせてしまった事は、
許される事ではないと思っております。

主催された方達にも、悪い事をしてしまい、
申し訳ありませんでした…。

出会いの場を作り、人と人を繋げていく、
とても素晴らしい事だと思います。

いくつもの、縁を結ぶという事は、
とても大変で、心配りがないと出来ません。

アンケート内容も、
興味をひかせる為にと、色々と悩みながら、
考えたであろうと思う、内容でした。

とても、いい経験をさせてもらいました。
ありがとうございます。

頭の硬い私は、
お見合いパーティーは…。
不向きと言う結論と、なってしまいました。

やはり、初対面で短時間での出会いには、
私には、かなりハードルが高い様です。

でも…誰もいなく一人孤独なのもな…。

あっ！
人付き合いから、はじめると、決めたのに！

まずは…何をすればいいんだ？

すみません…。
誰か人付き合いの作り方教えて下さい…。