ヒルティーの幸福論にみる愛し方で幸せな恋を手に入れる
恋愛が億劫だったり臆病になったり、遠ざかっている女性が多いように感じます。
その理由には自分でも気づいていない心の奥底に、恋愛への不安や恐怖といったものがあるのではないでしょうか。
過去の失恋の痛手や、親からの影響、理想が高すぎるなど、さまざまな要因が関係しているかもしれません。
しかし、その思いに気づき、克服する方法を探ることで、恋愛に前向きになれるはずです。
幸福論を説いたスイス人哲学者ヒルティーの教訓が、そのヒントになるかもしれません。
恋愛は人生の喜びのひとつ。しかし、愛し過ぎたり、盲目的に惚れ込んだりすると、かえって不幸を招いてしまうこともあります。
スイス人の哲学者ヒルティーは、幸福論の中で健全な愛し方について言及しています。
適度な距離を保って愛す
ヒルティーは「愛すことは大切だが、愛し過ぎないこと」と説きます。
相手のことを常に意識し、一喜一憂するあまり、自分自身を見失ってはいけません。
愛着が強すぎると、自由な心が奪われ、不安に駆られがちです。
適度な距離感を持つことで、冷静に物事を判断できるようになります。
互いに干渉しすぎず、お互いの人格を尊重し合えば、健全な関係が築けるはずです。
相手の長所ばかりでなく短所も含めて、現実的に受け入れる心が大切なのです。
例えば、彼の1つ1つの行動を気にし過ぎて、自分の時間が持てなくなったり、別れを恐れて我慢が多くなったりするのは良くありませんね。
適度な距離感を持てば、お互いの個性を尊重し合え、心に余裕が生まれます。
自分自身を愛し大切にする
ヒルティーは「自分自身を大切にすること」の重要性も説きます。
片思いの相手に恋焦がれ過ぎたり、恋人に従い過ぎたりすると、女性は自分自身を見失ってしまいがちです。
自分の人格や価値観を保ち続けることが不可欠です。
女性が自分らしさを大切にすれば、相手からも本当の自分が愛されることでしょう。
"女性ゆえに"という呪縛から自由になり、個人として尊重されることが本当の幸せにつながります。
例えば、自分の夢や趣味を捨て去り、家事と夫の世話に明け暮れる専業主婦は、やがて自己を失ってしまうかもしれません。
自分の人格や価値観を保ち続けることが不可欠です。
女性が自分らしさを大切にすれば、相手からも本当の自分が愛されることでしょう。
感情をコントロールする力を養う
とかく女性は男性に比べて感情的になりがちです。
ヒルティーは「感情をコントロールする力を身につける」ことを勧めています。
激しい感情に振り回されるよりも、冷静に立ち向かえる強さが求められます。
感情の渦に落ち込まず、状況を冷静に判断する習慣を身につけましょう。
理性的になり過ぎるのは賢明ではありませんが、ある程度客観的になれる意識があれば、大恋愛で破滅的な過ちを犯すリスクは減るはずです。
些細な一件で大げんかになり、相手を責め立てるのではなく、冷静に対話を重ねるよう心がけましょう。
感情の渦に落ち込まず、状況を客観的に判断する習慣があれば、大恋愛で破滅的な過ちを犯すリスクは減ります。
許し合う心を持つ
完璧な人間はいません。
ヒルティーは「許し合う心を持つこと」が大切だと説きます。愛する者同士なら、互いの欠点も受け入れ、許し合えるはずです。
些細なことで恋人と喧嘩を重ねても、仲を冷やしたままでは、どちらも幸せを掴めません。
お互いの短所を認め合い、寛容な心で接することが肝心です。そうすれば、幸せが遠のくことはありません。
恋人の几帳面すぎる性格に女性側がストレスを感じても、むげにするのではなく、その長所や魅力も認めることが大切です。
些細なことで喧嘩を重ね、話し合いも拒否していたのでは、どちらも幸せにはなれません。
おわりに
ヒルティーの提言を少しずつでもば、健全で幸せな恋愛が送れるのではないでしょうか。
過剰な愛着や盲目的な理想化を避け、お互いを尊重し合う関係を築くことが何よりも重要です。
自分自身を大切にし、冷静さと寛容さを忘れなければ、本当の愛の実りが手に入る、そんな気はしませんか。
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