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夜間時事2021年2月17日

約1週間の休暇明けに伴い夜間時事も再開する。備忘録として、気になる決算と蔵書1冊を記録し、日本経済新聞の気になる記事をコメントまたは引用と共に3つあげる。

■決算

オイシックス・ラ・大地21年3月期3Q

<単語>
物流
サプライチェーンマネジメント(SCM)
生産者
EBITDA
└税引前減価償却前利益ともいい、キャッシュベースで利益を捉えられる。営業CFと似ているイメージでもよいかもしれません。設備投資が多い(償却が多い)鉄道業をはじめとしたインフラ系で用いられることが多い。オイシックス社の決算短信でも、自社の認識として「食を支えるインフラ企業」と表記しています。
サブスクリプション経営(21年2月10日発表のIR資料より引用)

サブスク経営①

サブスク経営②

<仮説>
物流センターの整備などを通じて、サブスクリプション経営は一定の成功ないしは成果を収めたのではないか?(持続的な収益向上の要は物流にあり?)

<読了後>
決算短信・説明資料踏み込んでいば数字と施策にストーリーが見え、中長期で応援したくなる企業でした。今回は触れませんでしたが、同社は日本初のフードテックに特化したCVCも運営しており、こうした取り組みはウェットに富んでいつつも、しっかり地に足のついたストーリーある行動だなと感じました。食品宅配事業を超えた企業として引き続き注目したいです。

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■推薦図書

デイビッド・サックス(2018)『アナログの逆襲 「ポストデジタル経済」へ、ビジネスや発想はこう変わる』インターシフト

Push Point
①デジタルばかりに注目が集まり、アナログからは脱却すべきという論調が目立つ中で、アナログとデジタルの折衷を提案する書籍。
②アナログの強み「即興性と創造性」やアナログとデジタルの事例比較を通して、改めてアナログとデジタルとは何かを考えている。
③単刀直入にいえば「読みにくい」書籍。読みにくいゆえに、素直に初めから読む必要はないような気もしました。

■日本経済新聞

”需要が減退した口紅などメーキャップ化粧品に偏重したラインアップや美容部員の売り上げ効率の低さから化粧品大手で足元の利益率の低下は最も大きい。日用品やケミカルなど幅広い事業を展開する花王全体の売上高営業利益率は前の期から1.4ポイント低下の12.7%。これに対して化粧品事業は12.6ポイント悪化の1.1%。資生堂は8.4ポイント低下の1.6%。コーセーの4~12月期は9.7ポイント低下の5.5%で、花王の化粧品事業の利益率の悪化は業界の中でも目立っている。”最大の争点は、高級路線へ舵を取るか,中長期で化粧品事業を育てるか,経営戦略と緻密な計画による。

”人工知能(AI)を使った契約書点検システムのリーガルフォースは、第三者割当増資などで30億円を調達。リーガルフォースは2018~20年に約15億円を調達しており、今回は事業が安定成長に入った段階の「シリーズC」の調達にあたる。負債も含めた累計の調達額は約45億円に達する。調達した資金を使って点検精度を高め、顧客企業の契約書作成業務の中に同社のシステムを組み込みこみやすいようユーザーインターフェースなども改良する。”

”急激に拡大するデジタル広告市場では巨大ITによる寡占化が進み、広告主の意向に反する操作が行われていると疑問視する声が上がっていた中で、広告配信で恣意的に自社サービスを優遇すれば独占禁止法に違反する恐れがあるとの報告書をまとめた。今後、広告配信の流れや枠組み自体に変化はおきないものの、よりルールに忠実かつ正しいものでなければ規制当局からはじかれそうだ。”

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