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「献笛紀行」祐徳稲荷神社(佐賀)

令和元年8月25日、佐賀県鹿島市にある
「日本三大稲荷」の一つである
「祐徳稲荷神社」御本殿にて「献笛奉納」
を致しました。(下記の動画は佐賀観光
協会様によるイメージムービ参照) 

先ずは、社務所内の応接間にお通し
頂き、数か月ぶりにお逢いする、
鍋島名誉宮司と暫しの対談。ここで、
宮司の幼少の頃のお話と、
祐徳稲荷神社と奈良の春日大社
とのご関係などのお話をお伺いする。
(内容は下記番外編に記載) お話も
束の間にその後、神楽殿にてご神職
による祝詞奏上と「太鼓」巫女さん
による「浦安の舞」の奉納が終わり
御本殿へ・・・

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社務所から、「崖造り」のご本殿へは
「空中宮殿」へと続く、赤い絨毯が
敷き詰められた、少し急な長い階段を
上って行くと御本殿に到着する。
御本殿の天井には、極彩色の鳳凰や
きりなどの絵が至るところにある雅な
御神殿で、崇拝者と参拝者の多さなど
祐徳稲荷の御神徳が伺えます。 

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御本殿に入ると、ご神職に促され
玉串奉納の後、献笛奉納
奉納曲は「雪の静音」.....ご神殿
前にて篠笛を静かに構え歓喜と
興奮と極度の緊張が一気に押寄せる
中、深い深呼吸と精神の統一を
計り、一音の心配り。
心が静まり、意識が集中してくると
頭の奥からスクリーンの様な映像が
浮かび上がってくる。映像を辿って
ゆくと、深く暗い岩場の中から一筋
の光が広がり、白の衣に身を包んだ
御仁が御鎮座されていた

演奏曲も終盤になり、我に返ると
静寂の中、自身の笛の音が御神殿
に響き渡り、そして献笛を終える。
御神殿の神様に深く頭を下げ、
お立合い下さった、ご神職に一礼
すると、「やはり、笛の音は御神殿
にあいますな。」と仰って下さった
言葉で一気に気が緩み、そして
ご本殿を後にしました。

⬜️祐徳稲荷神社について⬜️

佐賀県鹿島市に御鎮座。旧社格は
県社で別表神社。極彩色の楼門や
京都の清水寺の本殿よりも高さの
ある懸造り。西の「鎮西日光」
◇ご祭神◇
倉稲魂大神
大宮売大神
猿田彦大神
神令使命婦大神
萬媛命

◇由来◇

陽成天皇の孫で左大臣
花山院定好の娘の萬子媛が
鹿島藩主鍋島直朝へ輿入れの時
朝廷の勅願所であった稲荷大神の
御分霊を花山院稲荷(花山院家の
守護神として祀られたもの)勧請
した。(即ち京都の伏見稲荷の
御分霊ではない。)

◇番外編◇

宮司とのお話の中で、令和に
なり、春日大社に参拝に行った
お話と、昨年京都の京都御苑の
「花山稲荷」に参拝に行ったお話
をしました。此方の祐徳稲荷神社
では今も春日大社とのお付き合い
が深く、各社の巫女さん交換研修
行っているとの事でした。

春日大社、現宮司の花山院弘匡氏
の父君で先先代の花山院親忠氏が
佐賀県鹿島の鍋島家を頼りに、
来られ佐賀県で高校の校長であった
事、また鍋島名誉宮司が花山院親忠
氏の教え子であった事、また現宮司
である花山弘匡宮司も幼少の頃は
佐賀でお過ごしになっていた頃の事
など、色々とお話しして下さいました
有難う御座いました。

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   次号は「御許山」宇佐神宮「奥宮」へ。




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