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息子との思い出~夏の自由研究~

みなさんこんにちは。
紅里です。

今日は思い出話です。

noteから
”みなさんの思い出や知見をシェアしませんか?「♯夏の自由研究」で投稿を募集します”
のお知らせが来ましたよね?

それを見たとき、これは投稿しなきゃ!と思いました。

あれはまだ息子が小学生のころ。
本当に勉強しない子でした。
小学生のくせに0点をとってくるような子でした。

自由研究も面倒臭がって何度言ってもやり始めません。
なのに休み明けはもうすぐ。
もう~仕方ない!
私が考えたテーマで一緒にやろうと誘いました。

息子は食いしん坊でした。
息子の興味を引くのはこれしかない!と全国の郷土料理を調べることにしました。

模造紙に日本地図を書いて、ここの郷土料理はこれ!とその郷土料理の歴史や特徴を書いて写真をプリントアウトして貼り付けました。

各地の郷土料理はこちら。息子が選びました。

北海道ー三平汁
東北ーせんべい汁
関東ー深川めし
中部ーほうとう
近畿ー覚えていない~(汗)
中部ー確か、かきめし
四国ー覚えていない~(汗)
九州ー軽羹

ずっと料理なのになぜ九州だけ菓子なんだとなんだかんだお互い文句を言いながらも完成させました。
完成させたときのあの達成感と安心感。
親としては安心感のほうが強かったですが。

小学生が郷土料理を調べてくるなんて珍しかったんでしょう、廊下に貼りだされており、個人懇談に行ったときに驚きを隠せませんでした。

それ以降自由研究のことはすっかり忘れていたんですが、その数年後息子が高校生になったときです。

同僚が鹿児島旅行に行って、お土産に軽羹を買ってきてくれました。

画像1
かるかん元祖明石家さんのHPより

「あー!軽羹!」
初めて生で見る軽羹。
食べたことはもちろんなかったし(北海道以外どれも食べたことはないが)自由研究で調べたのでよく覚えていて、懐かしくてどうしても息子と一緒に食べたいと思いました。
事情を話し、同僚から二つもらって帰りました。

その時、なぜか同僚は申し訳なさそうな顔をしました。
その時私は「?」だったんですが、一度も食べたことがないのに、
妙に懐かしい、思い出がいっぱい詰まったその食べ物を食べることに完全に舞い上がっていたのです。

家に帰り、息子に「ほら、小学生の時調べた軽羹!」とテンション高く差し出しました。
対して息子は「ああ、、、。」と低テンションで受けとり、でも少しドキドキしながら二人でぱくり。

・・・・ん?
・・・・・・・・・あまり、・・・おいしく、・・・・ない・・・?

(鹿児島県民のみなさま、大変申し訳ありません。これはあくまで個人の感想です)

同僚が申し訳なさそうにくれたあの態度はこういうことか。

軽羹を勝手に調べて、おいしいものだと想像し、懐かしい思い出までもくっつけて、初めて食べる貴重な体験と勝手に崇めていたことに気づき、
二人で顔を見合わせて笑ってしまいました。

その息子ももう大学生になり、親元を離れ、今は一人で生活しています。
彼はもう忘れてしまっているでしょうが、
私にとってはとても懐かしく大切な思い出です。

今でも何かの折に軽羹の話を耳にすると、当時の夏の自由研究の懐かしい光景が思い出されます。

夏の自由研究と軽羹は、私にとって何よりも大切な思い出になっているのです。



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