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超難解パズルゲームを遊んでみた(Relash リラッシュ ~時間逆行脱出ゲーム~)

スクリーンショット 2021-05-10 1.21.53

※一部ゲーム内容に触れる記載がありますがネタバレなしです

究極にシンプルで究極に難解なゲーム

現在ふりーむというサイトでダウンロード可能なフリーゲーム「Relash」を遊んでみた(見にくいがコメント欄から見て左下の方にダウンロードボタンがある)ゲームを開始するとUE4を扱う人間であればお馴染みのマネキンが登場。背景はモノクロを基調としたSF風で、どこか往年の名作Portalを思い起こさせる。操作はFPSユーザーなら説明しなくてもわかるWASDキーで移動、スペースでジャンプ、マウスでカメラ操作。これで全てであり非常にシンプルだ。ただし、ゲームデザインは非常に難解で挑戦的なものになっている。何せ時間が逆行している自分と協力プレイするのだから。

体感したことのない”自分との協力プレイ”

このゲームは試行と思考により解かれるアクションパズルゲームであって、非常に頭を使う。脳の今まで使ったことのない部分を刺激される感じだ。おそらく一度で解けるステージは最初の方だけだろう。難易度が高くなってくると何度も何度も繰り返しプレイし、どうすれば解けるのか試行錯誤していく事になる。何が難しいのかというと、このゲームは過去の自分と協力してステージをクリアしていく事になるのだ。プレイヤーは一連の動作を行った後ゲートに入ると、そこには過去の自分がおり一連の動作を逆再生されていく様が見えるのだ。この言葉だけで混乱してくるが、これ以上の説明はできない。それだけ今までにない体験を提供してくれるのがこのRelashというゲームなのだ。過去の自分がスイッチを押せば未来の扉も開くし、ボタンを押すとバリアも消える。過去と未来、それぞれの自分がうまく呼吸を合わせながら障害を突破していくのがこのゲームの醍醐味となる。

高いクリエイティビティと練られたレベルデザイン

ステージのバリエーションも豊富で、この時間逆行システムならではのパズルやギミックが数多く待ち受けている。およそクリエイティブに関わる人間なら嫉妬してしまうかもしれないくらいのアイデアが詰め込められていて、私もそう来たか!とついニヤリとしてしまうステージもあった。豊かな創造性がなければ生み出されないものである。また、レベルデザインについては基本から応用と順を追って進んでくれるので理解が追いつかないことはないだろう。ただし難易度は前述した通り、相当高い。ボリュームはそれほどあるわけではないので、さくっと自分の思考力を試したいならうってつけのゲームであると思う。

結び

Relashは大学生たちが作成したということで尊敬に値するものであった。それこそ過去の私が逆行していったとしても、彼らと同じ場所にはいないはずである。驚きと発見と少しの嫉妬を感じさせられた本作、ぜひ製品化まで進んで欲しい作品である。何なら今度は2人協力逆行プレイなど発狂しそうになる要素を実装してまた私を大混乱に陥れて欲しい。

以上

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