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旅行してえええええええええええ

 題名の通り。

 シャツに汗が染み込むぐらい暑い夏を越えて、ようやく過ごしやすい秋が来たと思ったら、涼しい風を感じるようになり、この様だ。涼しい風を感じたら旅行の合図なのかと疑問に思う人もいるかもしれないが、旅行に学生時代を費やしてきた自分にとってはスタートラインにたてと言われているようなものだ。

 大袈裟に聞こえるかもしれないが、鼻の先を涼しい風が通った瞬間に、ぼっちでシドニーを歩き回ったことを思い出した。英語圏だから大丈夫だろうと思ったら、入国早々、超早口の英語に面食らってしまい、寂しい思いをした。懐かしい。なんでホテルの狭い部屋のテレビを使って、ユーチューブに繋げてカープの試合見ているだろうと悲しくなったのを覚えている。そんなシドニーさえ今となっては思い出だ。またオペラハウスを眺めながら芝生でごろんと横になりたい。

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 ここ数日はロンドンやパリのことを思い返すことも多い。仕事柄、どうしても泊まり勤務が多いのだが、朝方に休憩ついでにテラスエリアに出ると、まだ寝静まっている町が広がっている。ゴミ収集車かトラックの音がひとつか二つぐらい通り過ぎるぐらいで、まだ昇りきっていない太陽が空を明るく染め上げようとしている。そういえばパリの朝もこんな感じだったと思い出すのだ。欧州圏を旅した人なら分かると思うのだが、欧州の朝は割と遅い。ホテルの朝食サービスとか鉄道は七時ぐらいから動いているが、外を歩いている人はほとんどいない。だからいつもの感覚で起きると、日本でいう朝4時、5時ぐらいの景色が広がっているのだ。この景色がとても好きだ。家族旅行でスイスを訪れた際にも、ほぼ誰も歩いていない朝のチューリヒを、独占した気分に子どもながらに思ったものだ。

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 そういえば久しぶりにピリ辛ラーメンを食べたときには中国のことを思い出した。中国を旅行してからはあんなに辛い料理を食べていたのに、最近は全然食べていない。食堂かコンビニを利用することが多いし、コロナのせいで仕事終わりには店が閉まっていて、中華料理屋を開拓することもできない(終業時間については突っ込まないで涙)。いずれにせよ、また中国に行って、わけの分からない地元の店に入って、訳のわからないくらい安くてうまくて辛い中華料理を食べたい。火鍋以外で。

 蓮の種をくれたおじさんは元気にしているだろうか。大学で保険体育を教えているって言っていたくらいだから大丈夫だろう。おじさん、あの蓮の種でお腹を壊しましたよ。ちなみに西安はとっても楽しかったのでまた訪れたいです。重慶の日本語勉強していたお兄さんも元気だろうか。まあ、大丈夫だろう。ブッキングコムに書いたレビューに日本語でコメントしてくれたのはとても嬉しかった。気になって調べてみたら、ユースホステルすごい綺麗になったらしいですね。

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 今となってはこんな具合に思い出は美化されているが、旅行中もずっといい思いをしていたわけではない。楽しいはずの旅行なのに、嫌なこともあった。スリに追いかけられたり、英語ができないことを小ばかにされたり、なんでこんなところに来てしまったんだろうと思ったりもした。もし長期滞在なんてものをしてしまえば、さらに色んな経験をしただろう。

 でも全部が懐かしい。冬になればアイスランドを思い出すだろうし、ソウルや台北も思い返すかもしれない。いやもうずっと思い返している。スマホのカバー写真はレイキャビクだし、朝6時までずっと待ってくれたソウルのホテルのおじいちゃんを思い出すし、電車で一時間の距離は台北から淡水までって思うようになっている。パフィンを見れていないからなんとか見れないかとググってエトピリカが根室の端っこにいるっていう情報をつかんだぐらいだ。でも冬は毛が真っ黒らしい。ゴールデンカムイにそんなこと書いてなかったぞ。どういうことだ土方。


 さて、ただひたすら旅の思い出を総括的に振り返るだけの内容になってしまったが、いつか旅の思い出を詳細を書いておきたい気もする。意外と薄れている記憶も多く、歳を重ねていったら、もっと曖昧になってしまうかもしれない。幸い細かくツイートしていた記録や当時作成したしおり、膨大な量の写真が残っているので、記憶がたしかなうちに書きたい。

 需要なんてもものは知らない。誰にも得にもならないことを書く。書いて何が悪い。仕事じゃないんだから自由に書かせてもらう。体力があったらな!!

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 最後に。

 旅してえええええええええええええええええええええええええええよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!


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