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SDカードの選び方

SDカードって種類が多くて、何を選べば良いのか分からないですよね。

私はSanDiskのSDカードを昔から使っています。
理由は一度も不具合に出会ったことがないから。
つまり信頼性が高い。

しかし最近では、例えばアマゾンなどを見ると、同じSanDiskのSDカードでも膨大な種類が並んでいて、何が何だかわからないと思います。
そこで簡単に、SDカードの種類を説明しておきます。

まず最初に注意事項として、SDカードは偽物が多い分野です。
だから圧倒的に安い奴を探し続けると、偽物に遭遇するはずです。
偽物を避けるためには、例えばアマゾンならアマゾン自らが販売しているものや、販売店の実績、妥当な価格、おかしなレビューが無いか?、「正規品」と書かれたもの、などを基準に探します。
あまり見たことのない販売者などは、要注意です。
私は幸いなことに、偽物に出会ったことはありません。

しっかりと吟味して、「ネット相場を把握しながら」安全なお店を探しましょう。そして購入して安全な店であると判断できたら、次回以降も覚えておくようにします。

SDカードはまず大きく分けて、UHS-ⅠとUHS-Ⅱがあります。
大抵SDXCと書かれたロゴの右下に小さく規格が書いてあり、単純に「Ⅰ」「Ⅱ」の表記があるだけです。
ⅡはⅠより規格が新しく転送速度が速いのですが、まだまだべらぼうに高い印象です。Ⅰの3倍くらいの価格だと思います。
また10年くらい前の古いカメラだと「Ⅱ」には対応していないかもしれないので、前もってマニュアルを見ましょう。
マニュアルの最後に、使用可能規格などが記載されていると思います。

ここでの価格に関する説明は、2024年3月、現時点の説明です。
だんだんと高性能なものが主流になって安くなるので、少なくとも今はまだまだUHS-ⅡのSDカードは割高で、必要でない限りお勧めしません。
UHS-Ⅱを勧めるのは、連写を基本にして撮影する人や、動画を撮影する人、そして4000万画素クラスのカメラで撮影する人です。
もちろん予算に余裕があってカメラが対応しているなら、買っても良いでしょう。

逆に言うと2000万画素クラスが基本のマイクロフォーサーズの場合、無駄に高いUHS-Ⅱを使う必要はあまりありません。
いつも口が酸っぱくなるほど言っていますが、写真は2000万画素で十分で、4000万画素はほとんどの人にとって単なる無駄です。
無駄だけならまだしも、デメリットがたくさんあります。

A3印刷なら1200万画素、A2印刷なら2400万画素が理論上必要ですが、版面がでかくなるほど鑑賞する距離が延びるため、結局のところ2000万画素で十分です。
このA3なら1200万画素の基準は、文字と違って写真画像の場合は1インチに250の点がある状態(250dpi)を超えると人間の目では差が判別できなくなるためです。
しかもその差を判別するためには、ルーペでガン見しないとわかりません。
写真を大きくプリントしてルーペで鑑賞する趣味があるなら、300dpiで計算すれば良いでしょう。
300dpiになるとルーペで見ても差がわからなくなります。
300dpiの場合、A3印刷で1700万画素くらい必要になります。
やっぱり2000万画素で十分です。

モニターで鑑賞する場合は、4Kで約800万画素です。
8Kなら3200万画素ですが、この差を判別するには最低でも50~60インチのモニターで、気分が悪くなるほど超至近距離でガン見する必要があります。
2000万画素で十分です。

4000万画素の画像データを扱うとなると、高性能なPCが必要になってきます。
私が使っているPCも相当に高性能で、自作で20万円くらいのものですが、これでも十分な処理速度が確保できないため、4000万画素を扱うなら40万円くらいの最高レベルのPCが必要になってきます。 
40万円くらいのPCになると電気もバカ食い状態で、冬は暖房の代わりになるくらいです。

画素数が不必要に多い場合、他にもたくさんデメリットがあり、このSDカードにおいても同じです。
より高速のSDカードを使用する必要があり、4000万画素が自分にとって必要であるなら仕方ありませんが、そうでない場合は、他人よりも苦労してお金もかけて、そして他人よりも不便な状況に陥ります。
4000万画素クラスのカメラを買う場合は、なぜ必要なのかをちゃんと誰かに説明できるくらいの知識と経験を持って購入したほうが良いと思います。
私はいりませんが。

少し寄り道をしましたが、つまり大半の人はUHS規格の「Ⅰ」で良いと思います。

次に見るべきは「U」のお椀のようなマークの中に書いてある数字です。
「1」と「3」があり、「3」のほうが速いです。
単写でのんびり撮影する場合は、「1」でも十分です。
現に私は未だに「1」も使っています。
しかし少し予算に余裕があるなら「3」を選びましょう。
というのも前述したように技術の進歩によって、「3」がかなり安くなってきているからです。
規格上は3倍の速度差があるのですが、たぶん実測では書き込み速度で2倍くらいかなと思います。

このように時代の進歩によって技術が進化して、ベストな購入対象も変わってくるのですが、少なくとも人間の目の能力はわずか数十年で劇的に進化するわけがないので、写真において私はほぼ永遠に2000万画素で十分です。
最大の問題は必要なカメラが存在しなくなってしまうことです。
不必要なカメラだけが市場を席巻した時、本当に写真を正しく趣味としている人は、写真から離れて行ってしまうでしょう。
これを私は資本主義による文化崩壊と呼んでいます。

私がしつこくこの手の情報を流しているのは、うさん臭い情報は文化を破壊させてしまうからです。
かつてオーディオ文化が崩壊したのも、主に、このうさん臭さがMAXまで行ってしまったためだと分析しています。
生涯をかけて数百万、数千万と注ぎ込んできた趣味が、ほとんど全部デタラメだったとわかったとき、どう思うでしょうか。
そして未だにオーディオ業界はヤバめの情報で満ちているため、復権の兆しが見えてきません。
例えば「ハイレゾサウンド」。暇なら調べてみてください。

写真を楽しむためには、たくさんの情報を仕入れて、何が正しいのか、正しくないのか、自分で考えて判断できるようになりましょう。
私のこの記事もひとつの情報であって、絶対に正しいなどとは言いません。
しかしためになる情報が含まれていると思いますので、今後の写真ライフの参考にしてください。


OM SYSTEM OM-5 / LUMIX G 25mm/F1.7 ASPH.

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