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幼馴染みが、師匠になる。

新年早々、嬉しいニュースが飛び込んできた。
落語家・立川志の春氏が4月1日付で遂に真打に昇進する。

彼は立川志の輔師匠の三番弟子。
海外での英語落語の公演開催や、ニュース番組にコメンテーターとして出演するなど異色の経歴が注目されがちだけど、立川流の落語を受け継ぐ、正真正銘ど真ん中の落語家だ。

僕はライフワークとして、お仕事として、2016年から彼の高座の写真を撮らせてもらっている。

古典落語を受け継ぎながらも、英語落語や創作落語、銀座の老舗のキャバレーで談志師匠以来の落語会を開いたりと、新しい挑戦も続けている。
わずかだけれど、僕は客席の後ろや舞台の裾から、その姿を見続けてきた。

だから、今回の真打の昇進の報せは我が事のように嬉しい。
僕自身、今少し大変な状況の中にあるだけに、その吉報に力をもらった。

彼を撮らせてもらうようになったきっかけは、また奇妙な縁で。
僕の写真展に来てくれたのだけど、実は30年以上会っていない幼馴染だった。あまりに久しぶり過ぎて、さすがにすぐには気づかなかったんだけど。
8歳まで同じマンションの住人だったんだよね。
その後、僕も何度か落語会にお邪魔するようになって、
撮ってほしいと有難い依頼を受けるようになった。

始めは会場の最後部から超望遠レンズを使って正面からの撮影にチャレンジした。「写真展で見たクマの写真の様に撮ってほしい」と。笑)
それにしても、当初のことを思い出すと懐かしい。昨年は、自然写真の仕事や撮影が忙しくなり、あまり撮りに行けなくなっていたけれど。
状況が変わって、今は東京にいる期間が長くなるから、たくさん撮らせてもらえる良いチャンスなのかも、と思っている。
許されるならライフワークとして、ずっと彼を撮り続けていきたいと思う。

立川志の春さん、おめでとう。
僕の幼馴染が、ついに『師匠』になる。
彼が選んだ、長い道のりの大きな節目を迎える。
本当に嬉しいです。

>> 立川志の春 公式サイト
>> photo gallery 立川志の春-Tatekawa Shinoharu- 2016-2018
※ ギャラリー、ちょこっと写真入れ替えました。

いただいたサポートは、旅費や機材など新しい撮影活動の資金とさせていただき、そこで得た経験を、またこちらで皆様にシェアしていきたいと思います。