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コストコを超えるイノベーション!高品質・サプライズ価格なECの立ち上げ

UXこやすです

このNoteでは,SingularitySocietyのブートキャンプから始まったプロジェクトを
クラウドファンディングに掲載するまでの過程をまとめています.

半年前に走り始めたプロジェクトが外部資金を募るに至ったまでの経緯が,この記事を読んだ方の知見になれば幸いです.

昨年7月,私たちチーム「Neuron X」は弊団体の第一回ブートキャンプにおいて
「DtoCのEC事業者に向けたSNS投稿用のクリエイティブ作成支援AIソフト」の開発を始めました.

SNS投稿用のクリエイティブ作成支援AIソフト
ブートキャンプ開始当初のプロジェクトを簡単にご説明します.
DtoCを行うEC事業者は,自社商品宣伝のため・顧客とコミュニケーションを取るためにSNSを活用するケースがあります.我々の調査では,このSNS投稿用のクリエイティブ作成業務が,事業者の負担になっていることが判明していました.そこで「EC事業者が自身の商品の掲載されたURLをシステムに入力するだけで,SNS投稿に使えるクリエイティブが生成される」というAIシステムを制作する運びとなりました.

開発は困難を極めましたが,様々な手法を試し,徐々に形になって行きました.
ある程度,開発の糸口が見え始めた頃ブートキャンプの中間発表の時期を迎えました.

中間発表でしっかり叩かれる
中間発表において,審査員の方々から「スケールが小さい」という趣旨の叱咤激励をいただきました.我々Neuron Xはこれを.開発が難航していた私たちへのエールであるとともに投資家目線からのアドバイスだと捉えました.
特に,団体代表である中島からの
「DtoCのEC事業者向けのサービス開発というミクロな目線でなくEC業界全体の顧客体験を変えてしまうような大きなビジョンを掲げるべきである」
というご指摘を受け,我々はブートキャンプ後半戦に向けて新たなプロジェクトの仮説検証を始めました.

プロジェクト「Esper」
Esperは,会員制ECです.これだけ聞くとそこまで革新的なプロジェクトに聞こえないかもしれません.

EC業界の抱える課題
現代のEC業界の顧客体験は,たくさんの課題を抱えています.
特に我々が問題視しているのは
・粗悪品の流入
・価格設定の不親切さ
・サクラレビューの横行
の3点です.
そしてこれらは全て,1つのことに起因していると考えています.
それは「プラットフォームが商品販売利益を追求していること」です.

我々の仮説
ECサービスは 「商品販売利益の最大化」による収益モデルから「月額会員制」のモデルにすることで,顧客体験を向上させることができます.

具体的には ECサービスを「月額会費¥1,000」で提供し, ECサイト上の商品価格を「仕入れ値+10%」に抑えます.

既存ECプラットフォームのように,商品販売利益の最大化を狙うと できる限り原価の安い(≒粗悪な)商品を優先的に販売する必要があります.
これにより「粗悪品の流入」が起こります.

次いで,原価のわかりづらい商品が販売され「価格設定の不親切さ」が生じます.
加えて,この原価の安い商品を,あたかも人気の商品であるかのように見せかけるため「サクラレビュー」が横行することになります.

Esperは,収益源を月額会員費に絞っています.我々はこの,収益モデルの転換という至極単純なことでECの顧客体験を劇的に改善できると確信しています.

クラウドファンディングの実施
確信はしているものの,このモデルが果たして成り立つのかどうか検証する必要があります.もう少し手前の段階でいえばこのモデルが社会に求められているのか調査をする必要があります.

そこで,弊団体代表の中島のアドバイスもありクラウドファンディングを実施することとしました.

大きな目的は2点です.
・このプロジェクトを公開し,社会の反応を見る
・クラファンを達成したら,スモールスケールで実証実験を開始する

クラウドファンディングプラットフォームはCAMPFIREを選択しました.
選択のポイントは,会員数の多さ,サービス立ち上げ系クラウドファンディングを受け入れる風土などです.

これまでサポートしてくださった皆さまへ
進捗に悩んでいた中間発表時にたくさんのご意見をいただき また,プロジェクトの方向性を真剣に議論してくださった皆さまに感謝申し上げます.

SingularitySocietyのブートキャンプから始まりクラウドファンディングを実施するまでに至った「Neuron X」の活動をもう少しだけ見守っていただけると嬉しいです.皆様のご支援もお待ちしております!




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