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平和な襷をつないで行きたい

初日の出を拝むことが叶わなかった。
昨夜の深酒のせい。


朝8時に妻に叩き起こされ、自分だけがすやすやと違う世界にとり残されていたのだと知った。今年は珍しく自宅近くの土手からは綺麗な初日の出が拝めたのだという。


「そろそろお神酒みきを飲みましょう」


先日参拝した伊勢神宮で購入してきたお神酒みきを元旦の日に振る舞うことにしていたのです。そのお神酒は、我が家では毎年一家の大黒柱が振る舞う習慣になっている。大黒柱って誰だろうと少し考えてしまうが、なるほど表向きには僕なのか。今年は義母にも来てもらっているし。


昨夜のお酒の余韻が残っている。お神酒みきの迎え酒とは、新年早々縁起が良いな。食卓には豪勢なおせち料理が並んでいる。なるほど、今日からは正月かぁ。


何気にテレビをつけたら駅伝が放送されていた。
画面の向こう側では、若者達がガムシャラに1本のたすきを繋いでいる。たすきにかけるそれぞれの想いがある。その思いをつなぐめに、休むことなく日々血の滲む努力を積み上げてきたのであろう。彼らの走る姿を見ているだけで、何処からともなく力が湧いてくるのです。


軽くおせちつまんだあと、いつものように散歩に出かけることにした。年末からの寒波で気温が低く風も強い。しかし幸い積雪はない。ヒューッと風が吹いて砂埃が舞っている。


自宅近所の散歩コース


既に日の出から随分経っているなぁ。
いつもと変わらない景色を眺めながら気持ちの良い朝日を感じる。
いつもと変わらない朝だけど、今年も平和な年でありたいと願う。
僕は僕なりに平和なたすきをつないで行きたい。


今年もよろしくお願いいたします。🎍


2022年元旦







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