見出し画像

競争力ではなく考える力をつけよ!

「競合品に勝つため」「競合他社に競り勝つため」各部署から事前に共有されて来たプレゼンのテーマが、月曜の朝からPCの中に所狭しと並んでいる。それらをじっくり眺めていると、つい溜息が漏れてしまう。


一体いつまでこんな事を続けなければならないのだろうか。よくもまぁ飽きない物だな、と感心してしまいます。


子供の頃からいつも人と比べられて来ました。運動会のかけっこ、学芸会の役回り、勿論、部活や勉強だってそうです。受験をして何とか滑り込んだ大学でさえ、いつも誰かと比べられて来ました。人と比べる事で、一体誰が何を得ようとしているのか、今となっては全く分からないし、元来そんな説明を受けた記憶すらありません。


競争至上主義が生むものって何だろう。



一生懸命に勉強して、良い学校に入って、良い会社に就職する。これが僕が洗脳されてきた理想の世界です。お金持ちになって豊かな生活を得るために、今出来ることを精一杯頑張る。確かにそうかもしれませんが、その為には幾つかの競争に勝ち続けなければならない。それを「教育」と言う、実に都合の良い形に変換され、押し付けられて来ました。


画像1


これは本当に正しいのか。


競争は勝者をもたらしますが、同時に敗者を作ってしまう。つまり、格差社会を知らず知らず作り続けて来たのではないだろうか。もっと普遍的に将来を見据え、どうしたら皆が幸福になれるのかをしっかり考えるべきではないのか。最近つくづくそう感じてしまいます。


例えば、試験でトップの成績を取った、受験に合格した、希望する会社へ内定した、どれも長い人生を軸に考えれば、ほんの一瞬の出来事。一瞬の快楽を得るための努力なんて、一体どれほどの意味があるのだろうか。


そんな事よりも「考える力」を身につけた方が得策なのではないだろうか。考える癖がついていれば、当然善悪の判断がつきます、幸福になるために全体を俯瞰する力がついたり、ここぞと言う時の選択を間違ったりしないでしょう。


また、考える力がつくと余裕が出来てきます。余裕が出来ると冷静に全体像が見える様になります。冷静さが伴うと、優しさを育んだり、強さや柔軟な思考を導いたりします。


仕事上でも常にじっくり物事を考える方は、どんな時だって余裕があるように見え、冷静に物事を判断出来て殆ど選択を間違いません。


他社製品や他社の営業マンを押しのけて立ちはだかるのではなく、消費者のために共存しながら適材適所を模索する手は無いのか。優劣を競うよりも、欠けている部分をお互いに補い合う戦略では本当にダメなのか。


社内のプレゼンもそうです。「見せ方」を重視し過ぎることで、肝心な伝わり方を蔑ろにしています。本来は伝えたかどうかではなく、伝わったかどうか、どの様に伝わったのかが大事なはずです。競争を意識して小手先だけの利益を追求してしまうのが今の現状。残念ながら僕が社会人になった30年前からあまり変わっていません。


そろそろ変わらないとダメですね。


画像2


人は人、自分は自分、と言う意識が大切です。人と比べる文化や習慣ではなく、自分のモノサシで自分を推し測り判断出来る。そんな尺度を育む環境が必要だと感じますし、これからの未来を切り拓いて行く大きなポイントなのだろうと思っています。


最後まで読み進めて頂きありがとうございました。
コロナが落ち着き、元の平穏な暮らしが出来る日を切に待ち詫びています。


🔍 サイトマップ


🍵 服の居場所
🛩 プロフィール




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?