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【課題別レポート】家庭でのオンライン学習の課題

しんぐるまざあず・ふぉーらむおよびシングルマザー調査プロジェクトチームは、課題別レポート「家庭でのオンライン学習の課題」を発表しました。今回のレポートでは、今年2月の時点でICT機器が配布されていたと答えた世帯は約半数であったことや、インターネット環境が十分でない世帯が約4割にのぼること、子どもが集中して学習できるスペースがないという声や子どもの学習サポートに対応できない家庭の状況などが明らかになっています。

「家庭でのオンライン学習の課題」報告書全文をダウンロードする(PDF)

レポートからは、コロナ禍のような緊急事態や「新しい日常」が子どもたちの学習格差につながる状況が見えてきました。GIGA スクール構想で掲げられる「1人1台端末」の実現に加えて、家庭でも繋がる通信環境の整備やさまざまな家庭環境への配慮など、子どもたちの学びを保障できる環境を実現することが求められています。

【末冨芳氏(日本大学文理学部教授)のコメント】※レポートより一部抜粋
1人 1 台 PC タブレットは、デジタル格差(Digital Divide)を改善するためには重要。ひとり親に限らず家庭間のレディネスや通信環境格差も大きい。個別の家庭の支援ニーズの把握と対処は学校責任になるが、その責任遂行を支える専門性を持った人員と予算保障が必要である。そもそも日本の地方自治体には政府DX、教育 DX に対応できる人材も少なく、官民連携による人的配置や採用・研修政策を通じた専門人材育成等については国の支援も必要である。

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過去のレポートはこちら:
【課題別レポート】コロナ禍におけるひとり親世帯の子どもの状況

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