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⑩マイ・シングルファザー ・ストーリー(シングルマザーの生き方から学ぶ事)

①夫婦として別れた後のパートナーシップの築き方と維持について

とある先輩シングルマザー。彼女は子ども達、幼い頃に離婚をした。
そして子ども達に伝える「パパとママは夫婦ではいられなくなったけれども、貴方達のパパとママである事だけは絶対に変わらないからね」と、その元夫婦の約束は10数年経過した今も厳守され続けている。

私は彼女の生き方に私は衝撃を受けました。

離婚当時、元妻と私の友人が浮気をした経験から男性へ対しても女性へ対しても友人関係どころか、人間関係を深めることさえも心理的に拒否するような時期がありました。

今もなお心の深いところにある臆病さの正体はそれなのだが「彼女は信用が出来る人」だと私は思いました。

そして「パパとママは・・」と子ども達に伝えた言葉が実は私の活動のスーパービジョンに繋がっていきます。離婚は無くならない、でも離婚の仕方は変えられるかもしれない。

そう先輩シングルママから教わったものなのです。

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②仕事で成長し、プライベートが充実していく姿

あるシングルマザーは人と人との繋がりの中で仕事に繋がり、現在、事務員として働いている。家族経営の小さな会社だが、子育てに理解があり、そして彼女の人柄を評価するという、ある意味先進的な評価基準を持った会社なのかもしれない。

その会社は毎年、給与が五千円だったり一万円だったりと昇級していく仕組みで、現在彼女は勤続20年近くになるので、児童扶養手当の世話にならなくても良いような生活が出来ているようでした。

そうした経済的余裕もあるのか、いつも身綺麗で清潔感があるステキな女性に見えました。それだけじゃなく、SNSを使い「ひとり親家庭のコミュニティ」を立ち上げて定期的にオフ会を実施しています。

お花見だったり、花火だったり、芋煮だったり、ただのピクニックの時もある。
そんな彼女を慕って集ってくる仲間はシングルマザーだけではなく、シングルパパもいます。

中には子どもに会えないパパだったり、多種多様な人達が彼女を中心に集ってくるのです。

それ以外にも幾つか集まりを持っている彼女はある意味、第三の居場所を作り上げるスペシャリストと言えるかもしれない。やってることは自助グループと同じなのですが、彼女にとっては趣味に近い自然なことのようでした。

そんな仕事もプライベートも充実している彼女をみていると自助グループっていう物の重要さを肌で学ばせて貰ったような気がしたものです。

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③行き詰まっても笑顔で、次の手を打つ胆力

家出をするように車に荷物を積み込んでベランダから夫から逃げ出してシングルマザーとなった方がいる。関西から仙台に来て生活保護を申請し、それからずっと介護関係の仕事をされている。

市営住宅に住みながら、仕事をし、足りない分を生活保護で補填する。そんな生活スタイルでした。

ある時、彼女は一大決心をします。それは看護師資格を取得するという目標を立てるというものでした。高等技能訓練促進事業という制度があります。その制度を活用し彼女は猛勉強を開始します。

結果、頑張りのかいもあり数年後、看護師資格を取得、就職もし現在では自分で家を買って、中学生の息子と2人で暮らしているママさんです。

私は彼女とは長い付き合いですが、愚痴や弱音を聞いたことはありません。
いつも、ニコニコしていて趣味の手芸をしていて、竹を割ったような性格に気持ち良さを感じながら、彼女の家のコタツで昼寝をさせて貰ったものです。

そんな彼女から私が学んだことは、既存の法制度を活用していけば経済的な自立をしていくことが可能である事を学んだのです。法律がないんじゃない。法律に偏見を持っていること自体が既に言い訳なんじゃないだろうかという考え方は、この時に得た気付きです。

彼女は今もニコニコ、たまに寂しそうな目をすることがあるけれども毎日、息子と笑い合いながら生きています。

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彼女達の共通点は、いわば「精神的な自立」と「偏りすぎない子ども優先思考」であったのではないだろうかと思っています。

常に自宅は「ほっこり」生活を支える自身の選択は相談しながら決断していました。

または1人で問題を抱え込まずに、必要な情報だけアウトプットして、必要な情報だけをインプットしていく思考、それを世間話の中で行うことが出来るコミュニケーション能力

私達、父子家庭という立場からすれば学ぶところが多く、そして師として仰ぐレベルの水準で彼女達はカッコよく、素敵に今も生きている。

そんな彼女達の存在があったからこそ、私も活動を迷わずに実行出来たといっても過言じゃないんです。

彼女達には自覚はありませんが、父子家庭への法改正の裏側には彼女達のロールモデルがあったからこそ実現されてきたと言っても過言じゃないんですよね。





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