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本当はどうしたかったのか、それを聞くことはもうできない。

ここでは、離婚のこと、おひとり老後の備えのこと、日々感じていることをnoteしています。今回はその3回目。
今回も離婚のことを書こうと思う。

前回、彼の浮気が分かった時の気持ちを書いた。
相手の幸せを願ったなんて、まるで私はいい人。
でも、そうではない。
全く違う。

突然アクセルを踏み込んだ暴走だったから。
彼から別れたいと言われたわけではない。浮気を私が知っていることも、彼は知らなかった。ある日突然、私は別れようと言った。あなたは好きな人のところに行った方がいいと。

浮気で即離婚?
そこまで?
逆に心が狭くないか?
傍からしたら、彼からしたら、
あの時の私の思い込みは異常だったかもしれない。

もし逆の立場で、
私はあなたのことを思って別れます。
私はあなたと相手の人が一緒になるのが幸せだと思います。
と決めつけられたら。

彼はすごく苦しかったと思う。
自分がどう思って、自分がどうしたいのかを聞いてもらえず、
一発アウトで許されない、つけ放されたと感じたと思う。

彼は私と別れたくないと言ってくれ、自分が至らなかったと言っていた。もし別れても会い続けたいとも言ってくれた。浮気については最後まで認めなかった。
私はというと、自分の意志を最後まで押し通した。早く離婚をしたかった。彼のことが大好きな分、何があっても流されないよう冷酷でいようと決めていた。あの時、私にとって離婚は絶対に達成しなければいけないゴールだった。

私自身の気持ちは胸にぐっと仕舞い込んで伝えなかった。あなたが幸せならそれでいい。事実を詳しく知らなくていいし、私も自分の苦しみを伝えなくていい。その方がいい。

なんて身勝手なのだろう。
夫婦なのに話し合いをしようとしなかった私の罪は深くて重い。

そもそも私のそういうところが彼が浮気の原因かも知れない。私は人の気持を想像したり、受け取ったり、寄り添ったり出来ない人間なんだ。
離婚したあと、自己嫌悪の日々が続いた。全ては自分の責任だ。彼から言われた言葉が何度も何度も頭に浮かぶ。本当は向き合って何かできることがあったはず。浮気に向かってしまった彼なりの葛藤や思いもあったはず。

今はもうそれを聞くことはできない。
私の複雑な思いも伝えることはできない。

健やかなるときも、病めるときものと誓ったのに、私は誓いを守れなかったんだ。

なぜ私が暴走したのか、それにはいつくかの理由がある。
離婚をゴールに突き進んだわけは、次回に書こうと思う。

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