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副題から詩(物語)を書く(練習)

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ある言葉を意識しながらも主題にしないで物語風に詩を書いた作品です
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#生きる意味

詩『死刑囚』

題名
『死刑囚』
(隠しテーマ・生きる意味)

刑務所で
私は名前を呼ばれない
称呼番号だけだ
まぁ、名前を言わされる場合もある
ほかの囚人は
称呼番号と名前をさん付けで呼ばれ
あるいは名前だけも多い

ただ、死刑囚にだけは
絶対に名前を呼んだりしない

通常は一桁から四桁までの番号
594(獄死)は使わない

私は殺人の死刑囚だ
死刑執行は当日の朝に告げられる
だから昼がとても愛しくなった

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詩『私は草である』

題名
『私は草である』
(隠しテーマ・快晴)

私は草である
名前は、知らない

踏まれて枯れたって
死なないわけじゃない

昨日は犬のやつ
オシッコ掛けてった

でもね実はバッタ
追いはらえ助かった

私は草である
太陽が、好きである

曇りも雨の日も
淋しくてしおれてる

今朝は快晴だ
ミドリが、強くなる

片想いなんだけど
生きるには、あまる意味