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宮城県産の太刀魚の塩焼きを熱燗とともにいただく


 日曜日に近所のスーパーへ食材のまとめ買いに出かけた際、宮城県産の太刀魚(タチウオ)を見つけた。
 20センチ超の大きな切身が200円ほど。
 タチウオは、お刺身も美味しいが塩焼きにしても美味しい魚である。

 新鮮なものに塩を振って焼いたものもふわふわの食感と上品な旨味があって美味しいのだが、塩を振って一度冷凍してから焼いた際の、旨味がぎゅっと凝縮されたような美味しさが我が家のお気に入り。
 今回も、買ってきてすぐに軽く洗ってキッチンペーパーで水気を拭き取り、全体に塩を振ってからジップロックに入れて冷凍しておいた。

 昨夜の晩酌のお供は、冷凍しておいたタチウオ。
 弱めの中火でじっくり焼いていただいた。

昨夜の晩酌風景

 宮城県産タチウオの塩焼き
 山形県産サトイモの煮っころがし
 宮城・石巻産ホウレンソウのお浸し
 北海道産ニンジンのラペ


 「タチウオ、やっぱり美味しいね。」

 夫が嬉しそうに言う。
 本来は暖かい海に生息するタチウオだが、近年は宮城県での漁獲高が爆発的に増えているという。夫の故郷・石巻では、タチウオが高値で取引されるようにと魚体を傷つけないような細やかな処理をし、付加価値を高める取り組みを進めている漁師さんもいることがニュースにもなっていた。
 下記リンクは、昨年11月の読売新聞の記事である。


 こういう漁師さん達、カッコいいなぁと思う。


 宮城県や三陸に限らず、漁業を取り巻く話題は明るいことばかりではない。愚かしいデマを流す人達も、相変わらずいるようだ。


 けれど今回は、上記のリンク先をはじめ多くのニュースサイトにおいて、専門家による正しい見解に基づくデマの否定と、日本の海産物の安全性が広く伝えられている。
 SNS上において、日本の海産物に対する根拠のない中傷投稿、意図的なデマを流布するようなアカウントがいくつ現れようとも、専門家による正しい見解が発信されデマは否定されるのが今では当たり前のことになった。
 東日本大震災から12年9カ月を経て、今では意図的にデマを流すような者達の思い通りにはならないほど、情報をアップデートし正しい認識を持つ人たちのほうが圧倒的に多くなったということだろう。
 市場に出回っている魚が安全であることは国際的にしっかりと確認された事実なのだし、何より日本全国各地の海では今も毎日美味しい魚がたくさん獲れている。
 それは、とても幸せで、ありがたいことだ。

 そんな魚を獲って提供してくれる方々がいるのだから、感謝して積極的に食べようと思う。

 昨夜は宮城の魚に合わせ、宮城の日本酒を熱燗でいただいた。

昨夜のお酒


 宮城の日本酒専門店「むとう屋」さんの仙台駅店で買ってきた、宮城県加美郡加美町 田中酒造店さんの「田林 田林 特別純米酒 生もと造り」。
 先日むとう屋さんの松島本店で購入した「真鶴 完熟純米2023Ver」も燗酒で美味しいお酒だったけれど、同じ酒蔵のこちらも、燗をつけると味わいが増すお酒。盃を口元に近づけた時の香りがすでにやわらかで嬉しくなる。口に含めば甘味と旨味がじんわりするりと流れ込み、ほんわか優しく体に染みわたる。
 しみじみと美味しい、という表現はこういうお酒のことかと納得。

 宮城の魚と日本酒、そして各地の野菜で、昨夜も幸せ晩酌のひとときを過ごした。
 様々な食材を美味しくいただけるのは、生産や物流、販売に携わる多くの方々の仕事があればこそ。
 おかげで毎日健康に暮らしている。
 ありがたいことである。

 さぁ、自分もしっかり自分の仕事をしよう。


 







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