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06 | 履歴書を書こう


しばらく実家に帰省していたこともあり滞ってしまった。地元で友人に会うとこの読み物を読んでくれている奴がいて、転職を考えていて、参考にしてると言ってくれた。大変恐縮です。

たまに書き物をしたくなりnoteなどにこうやって駄文を殴り書きをするけれども、文を読まれること即ち頭の中を見られている気分になるので、親しい友人ほど「読んでるよ」と面と向かって言われるとなんだか少し照れてしまう。でも嬉しい。褒められると続けようと思える。前置きが長くなりましたので、本題。





無職は気楽だがなんとなく不安定

前回の記事にも書いたような無職のぐうたらな日々を約1ヶ月弱続けた結果、そろそろ定職に就いた方がよいのでは?と流石に考えるようになった。何もしていない社会から断絶された期間というものは気楽ではあるがやはり不安が募っていく。手荒れもほぼほぼ治ってきたし、何もない日々にも少し飽きてきていた。


先人の教えを乞うていた時期


転職の軸が分からない


とは言ったものの、いざとなると自分のしたい仕事がイマイチ見えてこなかった。手荒れが原因で辞めた自分には所謂、転職の軸というものが無かったのである。正直給料面、休日日数、福利厚生など全ての面で美容師という仕事はサイアクに等しい(うちは有給という概念すら無かった)ので、まあどこに行ってもある程度待遇は上がるよな、と。なので次の仕事も一から長く続けるために自分の好きなこと、趣味に携われる仕事がいいなと思った。

そこで自分の趣味の延長で接客で携われる求人を見つけた。かなり特殊な職種ではあるが面白そうだし、求人を出しているということはまあ受ければ受かるだろう(今思えばなんだこの自信)と思った。

さて、応募フォームからいざ申し込み。すぐに連絡が返ってきた。この会社は書類審査は無いようで、面接するにあたって履歴書及び職務経歴書を持参してほしいとのことだった。




履歴書を書こう

面接を受ける上で当たり前のことだが、モチベーションが急激に下がった。就活時代を思い出したからだ。私は字がきたないので履歴書等の書類を書くことが大の苦手なのである。「味のある字を書くね」なんて情けをかけて言われることもあるが、味のある字体などお堅い経歴書などではマイナス以外の何者でも無い。ええいままよ!と魂を込めて履歴書を書き始めた。字を間違える度に何度も発狂しそうになったが、集合住宅であったのでなんとか自我を保った。持ち家の一軒家なら確実に暴れていた。数時間かけて手汗でよれた履歴書がようやく完成した。



大人は職務経歴書も必要

さあ、次は職務経歴書だ!そもそも職務経歴書って何だ!オデ、ワカラネエ!!転職経験が無かったので一度も縁が無かったが、どうやら今までの仕事の経歴を書くものらしい。しかも決まった書き方は無く、割とフリースタイルで各々、好きなようにまとめてよいモノらしい。これが非常に困った。美容師は一般の会社と違って部署なども無い上に、私の働いていた店舗は少数でやっていたので、これといった役職も存在しなかった。つまり、書いてアピール出来るような経歴がこれといって無いのだ。

もうベソをかいていた(仮に持ち家の一軒家を持っていたなら泣き叫んでいた)が、何とか自分のやってきた仕事、雑務を思い出しながら、遠い昔ナチュラル派の親戚の家で出てきた薄いカルピスのように、限りなく透明に近い職務経歴書が朝日がのぼり切った頃に完成した。職務経歴書も手汗でよれていた。最後に履歴書にジャケットを羽織った胡散臭さ満点の自分の顔写真を貼った。お、終わったぞ、、、


面接は11時。寝ようにも寝坊するのが恐いし、目がバッキバキで眠れなかった。私はバッキバキのまなこにコンタクトを入れ、慣れないスーツを着てそのまま面接に向かうことにした。

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