劇団サインカーブ

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立命館大学発の演劇サークル「劇団サインカーブ」です。 主にラジオドラマをやろうと思っています。 YouTubeにて、朗読やラジオドラマを配信してます。 現在、演者・作家・スタッフそれぞれ募集中です。 興味のある方はXにてぜひDMして下さい。

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【ラジオドラマ#4】『墓参り』

SE 蝉の声(ミンミンゼミの鳴き声) 陽介(以外、A)「ハア、ハア。何もこんな坂の上に作んなくてもいいのにな…ええと、手前から三列目って言ってたかな。ああ、マキとリョウジはちゃんと月命日に来てるのか。サトル、ごめんな。平日時間取れなくてさ。こんな俺でもちゃんと係長してるんだぜ。中間管理職だよ。また、予定が合ったらお祝いしようって言ってくれてたのに…」 SE 足音 司(以外、B)「なんだ、陽介か」 A「なんだってひどいな」 B「デカい独り言いってる人がいる、ってちょっ

    • 【ラジオドラマ#3】『世の中には2種類の人間がいる』

      A「世の中の人間は2種類に分けられると思うんだよね」 B「…どうしたの?いきなり」 A「いやさ、この前大学の帰りにGU行くって言ったら、服選んであげるって言われたからその友だちといったのよ」 B「うん」 A「色々服を当ててさ、似合うか確認してくれてたんだけどさ、結果いい買い物はできたんだよ。でも、そいつがちゃんと畳まずに戻していくわけ」 B「あー、まあいるよね、そういう人ね」 A「いや、別にいいんだけどさ。店員さんの仕事ではあるしね」 B「まあね」 A「そん時さ、世の中には服

      • 【ラジオドラマ#2】『枕詞』【台本】

        SE 革靴の足音 部下(以下、B)「あのー、部長。なにか御用ですか?」 部長(以下、A)「いやッ、用ってほどでもないんだけど」 B「いいですって、そういうの。何の仕事ですか?」 A「今やってくれてる企画のほう、順調に進んでる?」 B「はい、課題もまだあるんですけど、でもまあなんとかなると思います」 A「あー、ソッ。ならいいんだけどさ。(早口)本当に無理だったら断って欲しいんだけど」 B「なんですか?」 A「杉本くんがさ、今日休んでるじゃん」 B「はい」 A「頼んでた、(間)ほ

        • 【ラジオドラマ#1】『初詣』

          SE 話し声+鈴の音+拍手+賽銭 山下(B)「珍しいな。初詣みたいな行事に誘ってくれるなんて」 高坂(A)「この正月休みは実家帰らない、って言ってたから、誘おうかな…って」 B「顔は見せたほうがいいとは思うんだけどさ、なんかねクドクド言われるのもあれだしと思って。高坂は帰んないの?」 A「明日とかに顔出そうとは思ってるんだけど」 B「高坂ぐらい実績あったら、別に何も言われることないでしょ」 A「まあ、そうかも知れないけど…でさ、去年も初詣ここ来たんだよね」 B「そうなの?」

        【ラジオドラマ#4】『墓参り』

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          【ショートショート#1】『イルミネーション』

           模試の帰り道、あの子が駅前のイルミネーションを見て肩を落としていた。彼女とはエアロスミスの話をするぐらい、否、エアロスミスの話しかできないとりとめのない関係である。気まずいわけでは無いが、この状況には二の足を踏んでしまう。いつも通っている道だというのに。  そもそもイルミネーションというものが苦手だ。きれいなのは分かるが、なぜあんなに群がるのかは意味がわからない。聞くところによると、女性は染色体の関係で細く色を見分けられる。だから、女性の方がイルミネーションがきれいに見え

          【ショートショート#1】『イルミネーション』