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上手い役者さん

「やめるときも、すこやかなるときも」
作家の窪美澄さんが好きで、小説は未読ですが、放映中の同名ドラマを見ています。

奈緒さん上手いですね。
今まであまり印象に残らない女優さんだったんです。

今回、なんの情報もないまま見たんですが、1話の冒頭から奈緒さん演じるヒロインの空気感がきっちり伝わってくるんですね。

上手い役者さんは
人物説明がなくても、セリフがなくても
見た瞬間その役柄がどんなものかを伝えることができると思います。
その役の放つ空気そのものを見せる事ができるというのか。

視聴者は、役者たちの微細な表情の変化、目の色・動き、姿勢、しぐさ、衣装髪型も含めてものすごい勢いで脳で情報処理をし、役とドラマの行き先に仮説を立てながら、ドラマを楽しむことができます。

逆に、演技から役柄がなかなか伝わってこない場合、しょうがないのでセリフと場面構成だけから一生懸命いろんなことを読み取ろうとします。
その結果、ドラマを見ること自体に疲れてしまうことがあるんです。

無表情、メリハリのなさ、セリフの一本調子、しぐさや動きに面白みがない、
などなど、主演を務めるにはあまりにもお粗末だと思わずにはいられない俳優さんがかなりの数存在するのは悲しいことです。


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