見出し画像

NTTデータで人工知能の社会実装に従事したエンジニアがCTOになった理由

小間 洋和|Hirokazu Koma / Chief  Technology Officer
大阪大学理学研究科物理学専攻修了。2014年に新卒でNTTデータに入社。研究開発部門にて人工知能の社会実装研究に従事し2019年に同社退職。約1年間フリーランスエンジニアとして複数のスタートアップに参画したのち、2020年11月より現職。

※本インタビューは、2021年7月8日公開時点の内容です。


公益性の高さに惹かれ、NTTデータへ


― これまでのキャリアを教えてください

IT技術で世の中に貢献したいと思い、新卒ではNTTデータに入社しました。同社を選んだ理由は「公益性の高さ」と「学習環境の良さ」です。昔から、世の中になくてはならないもの、いわばインフラに近いシステムの開発を仕事にしたいと考えていて、かつシステム開発全体を経験でき体系的に学べる環境が良いなと思い選択しました。

入社後配属されたのは、“未来に投資する部署”と呼ばれる研究開発部門。ここでは数ある最先端技術に関する研究のうち、主として人工知能を担当していました。学術的な基礎研究を社会実装していくためにはどうしたらよいか、どうしたら新技術を日常生活に取り入れ生かすことができるかを考えるのがわたしの仕事でした。

もっと、社会に変革をもたらしたい

― 大企業を辞めてフリーランスになったきっかけはなんでしょう

実はNTTデータ入社前から起業を考えていたので、辞めるにあたって特別なきっかけがあったわけではありませんでした。ただ、大企業はおのずと「イノベーションのジレンマ」を抱えるものなので、本当の意味で新しい事業ができるかというと難しく、新しいことをやりたかったわたしとしては少し窮屈だったかもしれません。

また、当時は大企業を辞めるにあたって漠然とした不安もあったので、「NTTデータ以外の自分の居場所」を確立するためにスタートアップで副業をしていました。その結果、大企業にはないスピード感あふれる環境に身を置くようになり、徐々にスタートアップに興味が移っていきました。

ところで、「ハッカソン」というものを知っていますか。プログラマやデザイナが1日中プログラミングに没頭しアプリ開発を競い合うイベントです。わたしはこれが好きでよく参加していました。参加するたびに「ものづくりは楽しい」と改めて実感しました。また、フリーランスエンジニアの知り合いが増えたことで、今後自分が一人のエンジニアとしてどう生きていきたいかを改めて考えるようになりました。もっと自由にやりたいことに没頭したい、もっと自分の手で作れるものの幅を広げたいと思ったとき、自分にとってそのフィールドは大企業ではなくスタートアップだと分かったんです。今はとにかく、自分の力を社会の変革に使いたいな、と。

― フリーランスからスタートアップのCTOになったわけですが、とりわけなぜ「SimpleForm(シンプルフォーム)」を選んだのでしょうか

NTTデータ退職後はフリーランスエンジニアになりました。約1年間は、NTTデータ時代から副業でお世話になっていた企業をはじめ、幾つかの企業でシステム開発に携わりました。このままフリーランスを続けるか起業しようかと考えていたときに声をかけてきたのがCEOの田代です。

スタートアップは、一時的に想いを共有した人たちが爆発的に活動して結果を残すものだと、わたしは考えています。つまり、何をするかもさることながら、誰とどんな想いでやるかが重要ということ。田代の話からは幅と深みを感じました。面白い人と仕事したいって、きっと誰しも思うことだと思うんです。わたしにとって田代はまさにその、面白い人でした。ここに飛び込むことに迷いはなかったですね。

オフィスを借りた当初、シンプルフォームの出発点

シンプルは美しい

― 事業内容への興味や関心はどうでしたか

事業内容は当初わたしが聞いていたものと足元では、異なるところが多々あります。ある意味これはスタートアップの醍醐味だと思います。ただ、最終目標、言い換えれば理念でしょうか、これはわたしが当時惹かれたものから変わっていません。SimpleFormの最終目標は、“世の中をよくすること”です。もう少し具体的にいえば、我々は世の中から無駄をなくして人々が本質に割く時間を作り出そうとしています。

わたしの好きな言葉に「明日の業務を楽にするためには、いかなる努力も惜しまない」というものがあるのですが、これはSimpleFormの価値観と一致していました。“シンプル”という言葉は非常に抽象的ですが、わたしはこれを、「ごちゃごちゃしているものを整理して体系立てること」「カオスをカオスでない状態にすること」だと定義しています。つまり、シンプルだということは美しいということです。それを会社の価値観としてもっていることは魅力的でした。

― 小間さんの現在の仕事内容を教えてください

SimpleCheck(シンプルチェック)」という、自社独自の調査結果やインターネット上の情報を瞬時に統合し、法人の実体を即座に調べられるアプリケーションを開発しています。CTOとして、プロダクトのアイデア出しから設計、開発、インフラ構築までほぼ全てを担当しています。フリーランスの頃はプロダクトの一部機能について仕事を請け負うのが一般的でしたが、今はプロダクト開発の一連の流れに携われるため、開発初期段階で浮かんだアイデアを即座に反映してよりよい最終形を目指せる。それが一番の面白さでありやりがいです。また、良くも悪くも全工程を自分たちでやらないといけないため、エンジニアとしての技術力の成長を感じます。

さらに、投資家との位置関係が近く、経営目線でどう考えるかを知ることができるのも非常に勉強になっています。これもフリーランスでは得られない、スタートップの一員として働くからこそ得られるものですね。大企業だと、組織を作ることはないじゃないですか。すでに出来上がっている組織に自分を合わせる。一方でスタートアップでは組織を作るところからやれる。何をするか、どんな企業文化にしようかから考えられるのは、とても面白いですよ。

好みのディスプレイを支給してもらえます。エンジニアはみんな嬉しいはず(笑)
愛用PCとコーヒーが仕事のマストアイテム!

― SimpleFormにはどんな人が向いていると思いますか

やはり、根底に“世の中をよくしたい”という想いを持っている人が向いていると思います。わたし自身、どちらかといえば正義感が強いほうだと思っていて、良いものはいいし、悪いものはちゃんと世の中から排除しないといけないと思っています。だからこそ、今作っているSimpleCheckのシステム開発に没頭できているのかなと。

また、世の中になかったものを作り出すことに喜びを感じられる人、ゼロイチを楽しめる人が向いているでしょうね。最終目的達成のための軌道修正は日常茶飯事です。それを面白いと思って、ゼロから一緒に考えられる人には最適なチームだと思います。エンジニアとしての技術力という観点では、AIのなかでも自然言語処理であったりビッグデータ解析の経験がある方は活躍の場がすぐにあると思いますね。

― 最後に、SimpleFormという会社をシンプルに説明してください

一言でいえば、Web時代における金融の情報基盤となる会社でしょうか。世の中に溢れる多種多様かつ膨大なデータを調査・整理して、ボタン一つで法人のプロファイリングを行う、それがSimpleFormがやろうとしていることです。

― 小間さん、インタビューありがとうございました!


SimpleFormでは、「全ての法人がフェアに繋がれる世界」を目指す仲間を募集しています

現在募集中の職種の確認、各職種へのエントリーは以下ページよりお願いいたします。

シンプルフォーム株式会社 の全ての求人一覧

誰でも参加可能な、SimpleFormを知っていただくためのイベントも随時開催しております。イベントへのご参加のご希望や、採用全般に関するご質問については、ぜひ以下よりお気軽にお寄せください。

SimpleForm採用お問い合わせフォーム

話だけでも聞いてみたい!という場合、カジュアル面談を設定いたします。お気軽に以下よりお申込みください。

SimpleFormカジュアル面談お申込みフォーム

ぜひ一緒に、ここでしか出来ないチャレンジをしていきませんか?