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息子の中間テストから思いを巡らせた日

 昨日は中一の息子にとって、はじめての定期試験、中間テストでした。

 なんちゃって中学受験で、さして基礎力がついているわけでもなく、特に正負の数の加減乗除あたりはテスト1週間前でも危うく、漢字も繰り返し学習が不十分で、あまりできていない印象があったので、本人に手ごたえが多少あった自覚のある社会以外は、あまりできてなかったのではないかと思います。

 塾が定期テスト対策として、通常の授業に加えかなりの時間、定期テスト対策の特別講座をやってくれたようですが、本人は教室には通っていたものの、空回りしていたのではないかと思います。

 息子なりに、頑張っているつもりなのでしょうが、まだまだ基礎力がないので、どの問題もとっかかりがない。攻略の糸口がないと、何となくうわべをなぞってそれで終わり、時間は使っているけれど、生きた時間にはなっていないのが実際のところなのでしょう。

 というわけで、成績は期待できそうにありませんが・・・

 僕も振り返ると、中学一年の最初の定期試験は、学年で上位から3割ぐらいの位置にあり、平均より少し上、といったところでしょうか。

 そこから、なんとか3年の最後の方には、学年上位4パーセントぐらいまでは上げられたわけで、5教科の中から得意科目を見出し、英語と数学は得意とまでいかなくても、安定して平均以上の成績が取れるようになれば、
加えて、受験までの3年間、常にランクアップを志向して少しずつ階段をのぼり、現実を引き寄せていけば、自ずとスタートラインからみると、かなり高めのところが、手に届くようになる、
これは経験則として実感しています。

 スタートがスローで、最後は乗数的に成績を伸ばしてゴールしたところは、大学受験の時も同じでした。

 息子の中学受験の反省としては、手の届かない目標をめざしていたために、どうしても目標に対する到達度管理が甘くなり、惜敗というより、不戦敗に近い形で終わったことですね。

 このへん、妻は高めを最初から狙わないと、とは言うのですが、自分の立てた目標ならそこは尊重するにしても、親が高い目標を掲げて頑張らせるのは、ちょっと無理があるように思います。

 勉強のやり方も、今のところは、息子は勉強は好きでないので、いつでも机にしがみつかせて勉強をデフォルトとしてしまうと、集中力に欠けてしまい、少しでも見ていなければオンラインゲームをタブレットでやったりして、トータルとしての実学習時間は少なくなってしまうと感じています。

 できもしないことを求めても、何もかも中途半端になってしまうので、どれも時間を見える化して、きちんとゲームの時間も確保する、その代わりそれ以外の時間はやらせないし、テスト前は基本NGで、直後はOKというように、ある程度メリハリつけないと、結局、ダラダラとしてしまいます。

 仕事も似たものがあり、休めない休めないと言っている人は、見ていると、自分の心配事の棚上げが苦手だったり、同時並行に抱えている事案を区切りをイメージしてマルチタスクで片付けることができていなかったり、最後は、部下が頑張っているのに自分が休むわけにはいかない、という感じで、休めない自分というキャラの色付けも含めて、休みへのハードルを自ら上げてしまい、僕などからすると、いろんな意味で時間がもったいないなあと、思ってしまいます。

 息子も、効率的な勉強法を柔軟に取り入れるというより、傍からみていてどう考えても効率的でないマイルールをあてはめ、手足縛りながら勉強していることがあり、これはこれで、取っ掛かりのないことの理解不足による成績の悪さを、直視しないための処世術といえなくもないでしょうが、そんなどうでもいいことに処世術を発揮している場合でないため、トライ・アンド・エラーを恐れずに、勉強してほしいなという気がします。

 まあ、こればかりは難しいですし、人生のトータルで学校の成績の位置づけは「良いに越したことがない」という程度でしょうから、人間力のほうが、最終的には勝つんでしょうけどね。

 とはいえ、ある程度の水準の世界に入ることは、自己肯定感という、人生を切り開くのに必要な要素に、大きな影響を与えるので、まずは勉強してもらうことに、親としても工夫をしていきたいと思います。

 

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