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映像制作のお知識

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映像制作の基礎を主に取り上げ、映像編集の技術や知識などをご紹介するページ。
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場面転換方法「関連性」-映画的手法

場面転換方法「関連性」-映画的手法

今回は, 映画的な手法をご紹介します。

近いもので場面転換をする方法です。

この目的は, 「同時刻であること」や「一方その頃」など自然な形で場面転換をするものです。
「直喩」「隠喩」「風諭」「擬人」などの手法の1例です。

ではどうぞ

これは, 日の丸弁当と国旗という近いものを使って場面転換を自然なやり方でしているものです。

他にも, 腕時計と大きな時計」, 「怒る人と威嚇する動物」など自

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主観的映像と客観的映像を使い分けて表現する―映像の世界に引き込むやり方

主観的映像と客観的映像を使い分けて表現する―映像の世界に引き込むやり方

まずは画像からご覧ください。

今回は説明のために別々の画像を使っています。
そのため, 本質が伝わっていないかもしれません。

なので, 文章でお伝えしていきます。

これら4つの画像では, 最初の3つが客観的映像です。
そして, 最後の映像が主観的映像です。

ただ最後の映像を見るだけなら, 山の映像です。

しかし, 最初の3つの客観的な映像を入れることによって, 主人公が最後の映像を見るた

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カットの仕方―心理的に惹きつけるカット編集

カットの仕方―心理的に惹きつけるカット編集

心理的つなぎの例

編集で映像をつなぐ上で1つのポイントを紹介します。

飽くまで1例なので, 参考程度にご覧ください。

今回は職人を使って引き付ける映像カット方法を紹介します。
参考文献参照 (下記表記)

①まず, 職人を映します。
 このカットの意図は, 職人はどこでどんな状態で作業をしているのかを明確にする目的で撮られています。

②次に, 少しアップで職人を映します。
 このカットの意

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イマジナリーライン―映像制作でやってはいけないこと

イマジナリーライン―映像制作でやってはいけないこと

映像にはやってはいけない表現があります。

それを「イマジナリーライン」と言います。

参考文献 (下記参照) によると、イマジナリーラインとは,
「カメラを向けたときの被写体の方向性と位置関係を維持するための想定線」
とされています。

具体的に次の画像から, イマジナリーラインを越えた表現を示します。

例えば、次のように2人の女性が会話しているシーンがあったとします。

①カットから④カット

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