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本日のワンシーン!「ドウキ撮ります!」4

こんばんは!今年初の更新が遅れてしまったシマです……いや、ほんとうにすみません……🙇
最近、お仕事やら趣味やら遊びやらでバタバタしておりました💦
いやぁ、自分のスケジュールをもっと上手く作らないとですね!反省、反省😝

さて、「本日のワンシーン」に入る前に、少し近況報告です。
私、シマなのですが、また転職することになりました!
それも3月から!!
……え?今の仕事は2月末までやりますよ?で、3月1日から次のお仕事……いや、社畜か🥸
まぁ働くことは好きですし、なにもしてないと落ち着かないんですよね!
次行く場所も、今の仕事を評価してくれていい条件を出してくれた場所なので、行くなら早めのほうがいいと思っての判断でしたので、ある意味柔軟なスケジュールなのでは!!!!
と前向きに思います✨

とこんな形でここに書けるネタが増えてきましたので、小話のテイストも少し変わるかもです
お楽しみに😉

さぁ、「ドウキを撮ります!」の4場目
ぜひお楽しみください!
年明けにアルパカカフェなるものに行ってきたシマでした🦙

本日のワンシーン!

「ドウキ撮ります!」4場
○同・食堂(昼)
遅い時間の食堂。
光と松本がカレーを食べている

松本「ほんと嫌になるよ!」
光「そんな怒ったって意味ないよ。ひとまず乗り切らないと」
松本「綾波はいいよなぁ。大塚さんの下だろ」
光「そこは私も安心。大塚さん優しいし」
松本「過酷な現場でも優しさがあればなんとか耐えられるしね」
光「でも、大塚さんがディレクターか。流石だよね。3年目でチーフやってるのもすごいけど、さらに先に行くよね」
松本「少し前に大塚さんの先輩ADが一気にやめたらしいからね。よく耐えられたよ」
光「ほんとだよね!私なら無理だもん」
松本「でもあの人にとっても勝負時だよね。ここでミスしたら、またADからやり直し」
光「そんなこと言わないで。一気に重みが」
新山が定食を持って向かいの席に来る新山「それぐらいの重みでやってあげなさい」
松本「綾波も苦労した方が良いんだよ!」
光「新山さん、こいつのはただの私怨ですよ」
新山「そういうことじゃないのよ。大塚だって、いきなりチーフやれって言われたとき、どうしようって私に相談してきたんだから」
松本「大塚さんが?」
新山「そうよ。誰だっていきなり重大なことを任されたら不安になるわよ」
光「でも想像できないですね。普段大塚さんからはとても」
新山「そりゃ、後輩の前では自信持っていきなさいって、私が言ったからね」
松本「本当ですか?」
新山「あのね、APはスタッフのフォローも仕事なの。あんた達も何かあったら相談しなさい。あっ、恋愛相談でも良いわよ」
松本「そんなの作る暇ないですよ」
新山「案外AD同士が付き合ったりすることもあるし、あんた達、仲いいじゃない」
光「ないですよ。こんな不真面目なやつ。付き合うならジャニーズとかがいいですね」
新山「あら、案外面食いなのね」
松本「無理無理。俺らが関わるのなんて芸人だけだし、ジャニーズと会う機会もないよ」
新山「分からないわよ。次のスペシャルが成功して、視聴率も良かったらゲストとして呼べるかもしれないし、なにより、ゴールデンに上がる可能性も」
光「ですよね!やる気出てきた!」
光、水を一気に飲み干すと立ち上がる。
光「じゃあ、私作業に戻りますね!」
光、急ぎ足で食堂から出て行く
松本「現金なやつですね」
新山「あれぐらい現金な方がテレビマンとして長生きするわよ」
松本「そんなもんですか?」
新山「この業界は、入れ替わりが激しいからね。単純な方がいいのよ」
松本「……もしかして、焚き付けました?」
新山、静かに笑ってごはん食べ始める。

〇同・スタッフフルーム(朝)
人はあまりいないが、光の席の上にだけ大量の資料と画面が明るいPCが置かれている。
その隣で松本が作業をしている。
山本が出社してくる。

大塚「隣すごいことになってるけど」
松本「おはようございます。……綾波が泊まり込みで作業してたらしいですよ」
大塚「え?どうしたの?」
松本「この番組をゴールデンに上げるんだって意気込んでますから」
大塚「どうして、そんな急にやる気を?」
松本「あいつ、案外単純なんですよ」
大塚「はぁ?」
光、コピー機の方から歩いてくる。
手には大量の紙の束を抱えており、顔が見えない。
光「大塚さん、おはようございます!」
大塚「おは……」
光「これ、今回使う予定の危機管理の資料で、こっちがテロップの起こし、データはハードに移したので複製中です」
光は紙を机の上に置き、大塚に資料を渡すと席に座り作業を始める。
大塚「ほんとになに?」
松本「自分の中で目標ができたんでしょう」
新山、出社してくる。
新山「おはよー……ってこれすごいわね」
光「新山さん、編集所っていつから入れますか?」
新山「いつもの場所を木曜日から取ってるから、あさっての19時からね」
光「分かりました。危機管理資料メールで送ったのでチェックお願いします」
新山「張り切ってるわね。あっ松本、スペシャル用の会議資料を準備ね」
松本「はーい」
大塚「じゃあ、僕も」
新山「大塚は編集に集中して大丈夫よ」
松本「綾波、スペシャル用の資料を……」
光「これね」
光は見向きもせず、松本に資料を渡す。
松本「ありがとう」
新山「やっぱりやる気出させてよかったわ」
松本「ここまで変わると怖いですよ」
松本、新山は会議の準備を始める。
大塚「……綾波。この仕事楽しい?」
光「なんですか大塚さん」
大塚「いや、この仕事って辛い時の方が多いでしょ。ふと思ってね」
光「うーん。確かに辛いと思う時の方が多いですけど、嫌って訳じゃないですから」
大塚「なんで?」
光「なんでって……考えたことないですね」
大塚「そう……変なこと聞いてごめんね」
大塚は自分の席に戻る。
光は違和感を感じ大塚を少し見るが、すぐに作業に戻る。

前回のワンシーンはこちら(「ドウキ撮ります!」3)


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