目の見えない白鳥さんとアートを見にいく、川内有緒さん
神楽坂のかもめブックスで見つけた1冊。
職場に目の見えない利用者さんがいて、彼女のことを思い浮かべて手に取った。
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目が見えないのに美術館を巡るなんて、白鳥さんは相当な美術マニアなのだと思って読むと、そういう訳でもなく、でもかなり有意義な楽しみ方をしていることが分かってくる。
その意外性と筆者の川内有緒さんが綴る素直な文章に引き込まれ、一気に読了してしまった。
しかも、もう一つ、わたしの気持ちを高まらせたのは、白鳥さんが水戸市に住んでいて水戸芸術館のエピソードが多かったこと。
つい最近、おはなし会のmarinaさんが勤めるアパレルショップを訪れた際に、すぐ近くだったこともあり立ち寄ったばかりだった。
そんな不思議なご縁のおかげで、目の見えない白鳥さんも、一緒に美術館へ行って"感じたことを言葉にする"友人たちも、とても身近な存在に感じてしまった。
何よりも彼らが楽しんでいること、その豊かさに羨ましさを覚えるほど魅力を感じた。
そして、高まり続ける気持ちとともに、今回ばかりは、本の中で印象に残った言葉たちを活字ではなく音声で記録したいと思った。
久しぶりの音読で少し緊張したけど、視覚以外の感覚をもっと大切にしたいと強く感じた。
ので、よかったら聞いてみてください。
他にも、"福祉とアート"をテーマにした積読があるのでこの機会に世界を広げていきたいな〜。
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