「生まれ変わり」の準備

　今年は「認知のずれ」というものをよく考える年になった。
「自分が思う自分（の作品）」と「他人が思う自分（の作品）」の違いとか。
　前はわかんないならわかんなくていいかなと思っていたけど、伝えたいことをできるだけ多くの人に正確に伝えられるようになりたい。
　人の言うことをよく考えるようにもなった。今までの私なら上っ面をなでただけで理解したつもりになっていたことを、しっかり咀嚼して「考える」ことを大切にした。他人の言葉にはたくさん人生を豊かにするヒントがあって、本当にありがたいものだったんだと実感した。

　そして「他人が思う自分（の作品）」にも、いいなと思える要素があって、取り入れていきたいとも思った。

　一年かけて「生まれ変わり」の準備をしてきた感じ。来年には「よりよい自分」になれそうな気がする。いや、そうなるのを来年の目標にしよう。

　とか、一年の総括を考えていて、「そういえば今年の抱負は『私になる』だったな」と思い出す。他者からの認識もあって初めて私という個は完成するのかもしれない。
　自分という人間を知ってもらうことにしようと、考えた2017年の年末。無意識だったけど、そのための試みはできていたのだ。

　子供の頃、「一年の抱負」を考えさせられるのが面倒だった。そんなこと考えても年末には忘れちゃうよって思っていた。

　抱負を達成できるのって、こんなに気持ちよかったんだなあ。