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航空自衛隊,小牧基地の募集広報イベントに行ってきた感想とか


概要

先週の3月13日に,航空自衛隊の小牧基地で開催される広報イベントに参加してきました.

コロナ禍では,めっきりと自衛隊の広報イベントが開催されることが少なくなりとても貴重な機会となりました.

ちなみに小牧基地は名古屋空港と隣接しており,様々な震災等で活躍した輸送隊や救難隊,変わりどころでいえば航空機動衛生隊が配置されております(詳細は公式HPを : https://www.mod.go.jp/asdf/komaki/index.html).

イベント当日は機嫌の悪い雨

3月13日は全国的に酷い雨や場所によっては雷が発生していたらしく,小牧基地周辺でも雨でした.

バケツをひっくり返したような雨ではなく,しとしと降る⇄ざあざあ降るを互いに繰り返す気分の悪い雨でした.

小牧基地には小牧気象隊と呼ばれる部隊がおられるので,気象観測はお手の物.

イベント中に雷が迫っていることを観測すると即座に基地全体に放送が入り,屋内退避となりました.

この約10分後には屋内退避が解除され,気象観測任務の一端を垣間見ることができました.

輸送機C-130による地上滑走体験

このnoteの本題ですが,小牧基地の輸送隊の使用する輸送機C-130に乗り込んで,地上滑走体験を体験することができました.

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今までに,いくつか飛行/試乗を体験したことがあったのですが輸送機C-130は初めてです.

しかも.地上滑走という実際に飛び立つ手前までを体験できるとあってテンションが上がりました(男の子なのでやっぱりメカメカしいものは大好きです)

遠くから見ると巨大に見えるC-130ですが,後ろから回り込んで実際に乗り込んでいくと,細身だなと思いました(それでもでかい.

後部扉がしまってしまうと,急に訪れる閉塞感...

今回同時に乗り込んでいた人数は30人ほどだったので窮屈という意味での閉塞感ではなく,単純に数えるほどしかない丸窓からしか外部の様子が伺えないため閉塞感を生み出していました.

この空間に長時間乗るのは大変だと思ったのですが,慣れてしまうとどうってことないのでしょうか?

そして,地上滑走です.

長い滑走路を全速力で疾走し,飛び立たないうちに急減速します.

滑走路は名古屋空港と共有しているので,他の民間旅客機と譲り合いながら移動する一面も見ることができました.

とはいえ,中から外は見えないので自衛官の方の解説で知ったのですが...

地上滑走の短い間に,体に普段は感じることのできないようなGがグワッ(急加速)グワッ(急減速)と掛かったので,頭と体が震えました(大袈裟

輸送機の中にたくさん置いてある救急バッグ

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貨物室後方から機首方向をパシャリ.配管剥き出しが好き.中央のバーは何を収納するためにあるのでしょうか?

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滑走路移動中は,かなり頻繁に後部扉を開いて外の風景を見せていただます.一番後部の座席に座っていたので常に迫力のある光景を目の当たりにすることができました.

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配管や鉄骨剥き出しはある意味機能美,好き(2回目)

よくよく考えると,C-130は設計自体はもう何十年も前にされた機体で改良を重ねながら未だに運用されているのを目の当たりにすると感慨深いですね.

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この短い地上滑走の間だけでも,自分の隣にいらっしゃった自衛官の方は何度も何度も目視で安全確認作業を粛々と実施されていたのが印象的でした.

イベント中も滑走路に民間の旅客機も頻繁に出入りしていたので,管制塔からだけでなく,機内のあらゆる場所から目視で安全確認するのは当然なんだろうなと思いました.

地上滑走体験を通して,C-130の魅力だけでなく自衛官の方のお仕事ぶりを垣間見ることができ,大変良い体験でした.

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旅客機あがりのKC-767

以前からKC-767は空中給油機という印象しかなかったので, 貨物室部分は全て燃料タンクかと思っていました.

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今回の展示では,座席が取り付けてあり大人数を空中輸送できる仕様になっておりました(空中給油用に燃料が入る場所は別の貨物室なんですね, 多分床下にある).

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一番気になったのが,トイレに貼ってあった「飲用不適」のテプラ

引用してしまって何かあって貼られたのか,元から貼る予定で貼られていたのかが気になってしまいますね...

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航空機動衛生ユニット

航空機動衛生隊が装備する医療設備です.C-130やC-2に積み込み可能で,公共性/緊急性/非代替性の要件を全て満たす時に利用される重症患者搬送の最後の砦とのことです.

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小ぶりなコンテナに見えますが,高度な医療設備を輸送機内で使用できるようにするため,電磁遮蔽や防音,陰圧室はないものの中の空気を外に漏らし難いような仕様になっているそうです.

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ここ10年で40症例ほど利用されている実績があるそうで,とても頼りになる装備ですね.

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その他気になったこと

このサイズのキムタオルが使われているのを実際に見たのは初めてだったのでドチャクソびっくりしました.

ハイリフトローダーに乗るときにヘルメットを被る必要があり,乗り降りするたびに全力でアルコール除菌→キムタオルで拭くという工程が実施されておりました.

観覧客同士のコロナ感染を未然に防ぐためにきちんと配慮されており,安心感がとてもありました.

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