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大人になってから、昔のクセはとれるのか。

おとといまで猛暑でヒィヒィいってたのに、突然涼しくなりましたね。涼しいというか寒いくらいで、明け方暖房をつけてしまいました。


昨日はピアノのレッスンだったのですが、また大きな気づきがありました。ピアノの上達のためには脱力が必要ですが、昔のくせでつい力んでしまい、練習のあと腕が痛くなっていましたが、昨日のレッスンでようやく力の抜き方がわかりました。


大人になってから昔のくせをとれるのか?

僕のピアノの先生は、ロシアピアニズムを継承されている方で、教え方が全く違います。指を一本一本鍛えていくような練習法ではなく、手は自然な形で、ピアノを弾く時もひたすら力を抜くことに重点を置いて教えてくれます。

そんなに力まなくても、腕の重みだけで楽に弾けるよ。

これだけのことなのですが、これがまたとても難しいんです。今まで習ってきたクセがあって、つい力が入って鍵盤を押してしまい、音が固くなってしまう。


ピアノをエイッと弾こうとすると、カキーンという硬い音が鳴ってしまい、曲の表現どころではありません。

僕は自分のピアノの音が嫌いでした。全部同じ音に聴こえてしまって、ピアノを弾いているというよりは、弾くのに必死でピアノと闘っている、そんな音でした。


そんな音がイヤで、でもピアノを弾くことは好きで、もっとうまくなりたかったんです。才能なんて言葉で自分を諦めなくなかったし。


今の先生にお世話になってから、もう数年になりますが、技術だけでなく、ピアノで自分を表現することとはどういうことなのか?心まで教えてもらっているので、先生には感謝しかありません。

無意識に刷り込まれた記憶は恐ろしいもので、力を抜こうとしても、すぐに今までの弾き方に戻ってしまうんです。先生の言ってることは頭では理解できる、でも大人になってからはたして、昔のクセをとって新しい弾き方を身体に覚えさせることができるのか…これがずっと不安のタネでした。


ですが、昨日ようやく先生の言っている意味が頭ではなく身体でもわかり、腕の力がフワッと抜けたんです。


ふふ、3年かかっちまったぜ。


左手が特に力んでしまっていたのですが、腕を支えてもらい、腕の重みで弾ける感覚がようやくわかりました。今までは腕の重みを全く使っておらず、手首や手に力を入れてコントロールしようとしてしていました。


力が抜けた瞬間、腕が羽のように軽くなり、なんて楽に弾けるんだろう、音まで自然な音に変わって、あまりの嬉しさにレッスン中ハイテンションになってしまいました。


そんな僕を見て、先生が横で爆笑しています。


まだまだ、ピアノは上達できる。自分への自信にもなり、自分の限界は自分で決めてはいけない、そう思いました。


大人になってからでも、変える意志さえあれば、昔のくせは変えられる。

今回のレッスンでの気づきはズバリこれです。変える意志さえあれば昔のくせは変えることができる。


先生に伺ったところ、音が変わっていく人とそうでない人、ハッキリと分かれるそうです。年齢は関係なく、子供さんでも変えられない子は変えられない、大人でも変えることができる人は変えられる。


この違いは才能ではなく、今までの古いやり方を捨てて、新しいやり方を自分にインストールできるかどうかだと思います。


なかなか上達できない時は苦しかったです、ほんとに。

やっぱり自分にはムリなのかなぁ…そんな自信のなさがひょっこりと顔をだしていました。いつも邪魔をするのは自分の中の影の自分ですね。


年齢や経験、理由を探したら自分を諦める理由はいくらでも見つけられます。でも、そんな生き方は自分に対して失礼ですもんね。


僕はいままで自分を諦めてきたので、もう諦めなくないかな。しがみついても、へばりついてもピアノだけはどこまでも貪欲にやっていきたいです。


というわけで、またyoutubeにアップしました。

いつも記事をお読みいただき、ありがとうございます。少しでもお役に立てれば幸いです。