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短歌:羽音

羽広げばさりばさりと羽ばたいて飛び立ちゆくハシビロコウ二羽/銀猫
はねひろげばさりばさりとはばたいてとびたちゆくはしびろこうにわ

 我が家の間取りの問題で、この季節の寝室では朝まで目を覚まさずに眠ることが難しいのですが、

 先日、鳥の羽ばたきの音で目が覚めました。

 とはいえ、たぶん四時前後だったと思われ、100%覚醒することはできませんでした。
 ですからたぶん、それがハシビロコウの、それも二羽の羽ばたきだったのは、目が覚めたあとの二度寝で見た夢だと思います。

 わたしはハシビロコウが好きで、東京へ行ったらできるだけ時間を作って、上野動物園へ行くようにしています。

 話を戻しますが、ハシビロコウは相当大型の鳥なので、羽ばたく音はそれなりに大きいだろうと思うのです。残念ながら聞いたことはありませんけれど。
 では、そもそもわたしの目を覚まさせた羽ばたきは、いったい何の音だったのか。窓を隔てた雀の羽ばたきとは思えません。

 胡蝶の夢ではありませんが、夢とうつつの境目さえ、わからなくなっていたのかもしれません。

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