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短歌:子どものあこがれ

「たすけてよ!セーラームーン」 そんなこと言ってた姪も頼れるおとな/銀猫
「たすけてよ!せーらーむーん」 そんなこといってためいもたよれるおとな

 姪が小さかったとき、帰省中の姉に頼まれ、姪を病院へ連れて行ったことがありました。
 あまり会ったことがないおばちゃん、はじめての病院、はじめてのドクターで、姪はこわかったのでしょう。突然、

「たすけてー セーラームーン!!!」

と叫んだのです。

 そんな彼女も、もう20代後半です。頼れる立派なおとなになりました。

 先日、このことを覚えているかどうか本人に聞いてみたところ、覚えてはいなかったのですが、それよりも、こんなことを言っていました。

「わたしはセーラームーン世代じゃないんだけど、どうしてそんなこと言ったんだろう?」

 どうしてだろうね? わたしが聞きたいな。

 

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