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短歌:やさしい時間

ありがとう何も聞かずにいてくれてやさしい君と夕陽を見てる/銀猫
ありがとうなにもきかずにいてくれてやさしいきみとゆうひをみてる

 今年は何度か記事にしましたが、夏至付近からいま頃までの間、夕陽が綺麗に見えそうな日は、浜辺まで落日を見に行っています。

 自宅から30分程度のドライブですし、複雑な経路を辿る訳でもありません。ですからひとりで行けるのですが、誘うとパートナーは必ずいっしょに来てくれます。いまのところは。

 わたしの運転がヘタクソ過ぎて心配ということではなく、化学物質過敏症で激しく体調を崩していた時期に、運転中に車内に入り込む化学物質の影響で具合が悪くなってしまうことが何度かあり、それを心配してくれているのです。排気ガスとか他車からの芳香剤のニオイとか他車内の他者の衣服からの柔軟剤のニオイとか。

 筋トレで体重と体脂肪をがっつり落としたおかげで、症状はかなり安定していますが、この疾患、なかなかツライんです。

 また逸れてしまった。
 わたしは、何だかんだと消化せずにもやもやを持ち歩く習性があるので、綺麗な景色を見てそれを少しずつ小さくするようにしています。夏の夕陽は、わたしにとっては浄化と昇華のための効果的で大切なものなのです。

 日の入り時刻もかなり早くなって、ぼちぼち秋の夕陽になりつつあります。今年の最後はいつになるかな。

 ところで、この短歌も2024年のNHK短歌テキストの#短歌写真部(テーマ:優しい)への応募作品(不採用)です。量的には若干ですが、存在感的にはがっつりと手直ししました。
 短歌写真部は、一度採用していただいたことがありますが、狭き門です。トレーニングだと思って、今後も投稿するつもりです。

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