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タージ・マハル 正面から見るか裏から見るか、遠方から見るか


世界遺産タージ・マハル

言わずと知れたインドでもっとも有名な世界遺産タージ・マハル。例にもれず私も何度か訪れました。日本から出張者や友人が来た時にタージ・マハルにでも行きますか、となることが多く積極的に行くつもりがなくても気付くとこれで数回目、ということになりがちです。

一応おさらいとして、タージ・マハルは北インドのアグラにある総大理石の霊廟。ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、1631年に死去した愛妃ムムターズ・マハルのために建設したインド・イスラーム文化の代表的建築です。1632年着工、1653年竣工ですので21年の歳月をかけて築かれました。ちなみにシャー・ジャハーンはさらに裏手に流れるヤムナー河の対岸に、タージ・マハルと対をなす形で黒大理石で出来た自身の霊廟ブラック・タージを築こうとしていたらしいのですが、さすがにそれは実現しなかったとのこと。結果的にタージ・マハルの愛妃の隣に仲良く葬られることになったのでむしろ良かったのではないかと思います。

ニューデリーからは車で3時間強
比較的新しい高速道路ヤムナーハイウェイは道路の状態もよく快適です

駐在時代の友人で合計70回以上訪れているという猛者がいましたが、私が知る限りではその方が最多記録保持者でした。近所のモールに行くくらいの感覚で行っているのかなと思いましたが、その方普通にグルガオン住まいでしたので、片道約200㎞の距離を往復しているとのことでしたね。しかもバイクで。世界は広いです・・・。

正面から見る

まずはオーソドックスに正面から見たタージ・マハルがこちら。

メインゲートをくぐったところから見たタージ・マハル
見たことある絵ですね

通常の観光客の場合、ホテルなどが林立する東側のイースト・ゲート・ロードからアプローチすることになるかと思います。チケットを買い(チケットを買う場所は私がいる間でもコロコロ変わってました)、身体検査を受けて進むとタージ・マハル正面の大楼門(メインゲート)が見えてきます。門をくぐった時にようやく真正面にタージ・マハルの威容が見えてくるという構造になっており、初めて見たときは感動しました。
ただ時期にもよりますが、このあたり非常に人が多いためお気をつけて。

裏から見る

実はタージ・マハル、チケットを買ってエリア内に入らなくても意外と間近に見ることができます。それが東側の道をヤムナー河まで歩き裏から見るという方法。遠くからはるばるやってきた観光客の場合、せっかくだから中に入って間近に見ようということになりますが、何度も行っていると今回は裏から見るだけ見て、早々に飲みに行きましょう!ということもしばしば。不真面目な鑑賞方法ですが、普段と異なる角度からあまり人混みに煩わされず見るのもそれはそれでよいものかもしれません。

このような道を歩きます。左手にタージ・マハルがありますがまだ見えません。
ヤムナー河まで出て裏から見るとこんな感じ

遠方から見る

いったんタージ・マハルを離れアグラ市街のやや遠方から眺めるのもまた一興、ということでまずはアグラ城からみたタージ・マハルです。

右手に少し見えているのがアグラ城
ヤムナー河とタージ・マハルが一望できます

アグラ城とはムガル帝国第3代皇帝アクバルが築き居城としたお城でタージ・マハルの西にあります。こちらも人気の観光地で、入り組んだ城内はじっくり見ているとタージ・マハルよりはるかに時間がかかることもしばしば。

次は間違いなくアグラで最も高級なホテル「The Oberoi Amarvilas」から見たタージ・マハルです。インドにおける最高級ホテルチェーンであるオベロイグループのホテルで、普通に泊まれば1部屋1泊7~8万円からというハイクラスなホテルですので気軽に宿泊は出来ませんが、宿泊客じゃなくてもレストランやカフェなどを利用することは可能。午後のティータイムをオベロイで過ごしひと時の贅沢気分を味わうのもおすすめのアグラ観光のひとつです。

だいぶ遠いですが、肉眼ではもう少し近くに見えます。
ホテルの庭園も美しくて見ごたえあり。

このほかにも、朝見る、夜見る、河の対岸から見るなど、いろんな楽しみ方があるのがタージ・マハルの魅力。今なお比肩なき観光名所として年間7~800万人が訪れるというこの霊廟をぜひ一度は訪れ様々な角度からその威容を愛でてみてはいかがでしょうか。

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