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インドでよく見る動物たち

当店で扱っている絨毯や布製品の図柄などにもよく登場する動物たち。インドでは街中を牛が我が物顔で闊歩していることはよく知られていますが、私がインドで暮らしていた頃にもたびたび動物たちに遭遇していました。


ウシ

街中でよく見る牛。カウベルをしていることもある。

インドと言えばやはり牛。街中を我が物顔で闊歩しており、車もバスも道の真ん中に牛がいたら避けて通るか去るまで待たねばならないという噂は概ねその通りです。あまりに自由なので野良牛かと思われがちですが、基本的に牛は誰かの所有物で飼い主がちゃんといるのだそうです。

初めてインドを訪れた際、デリー空港出て街中に向かう途中で早くも牛の行列に出くわし、インドに来たなあとしみじみ思ったものです。

牛に囲まれて身動きが取れなくなっているところ


イヌ

階段で寝る犬。この状態で目撃することがほとんど。

正直ウシよりもよく見るのがイヌ。こちらはウシと違い野良です。
とにかく街を歩けばそこら中にイヌだらけ。たいていのイヌは上の写真のように横になって寝てます。こちらから威嚇しなければ特に襲ってくることもないため怖がる必要はありませんが、階段の下、段差の四角などに潜み、寝ているヤツも多く、誤って踏んでしまうと噛みつかれる可能性があり注意が必要です。万が一噛まれでもした場合は即病院に行かなければなりません。インドは狂犬病の犠牲者が世界一。野良イヌはすべて狂犬病と思えと言われてました。

なにやらゴミ箱を漁る犬


サル

タージ・マハルの裏はサル出没スポット

犬に次いで街中ではよく見るかもしれない猿。地域によって違いはあるでしょうが、デリー、グルガオンなど北部デリーでよく見かけたのはニホンザルに近い見た目の猿たちでした。
デリーの政府庁舎の裏手に広大な森があるのですが、そこにかなりの数の猿が生息しているとか。私が住んでいたグルガオンのアパートにも時々出没し、同僚が朝起きてカーテンを開けたら、目の前にボス猿のような大きいのがいて死ぬほどびっくりしたと語っていました。


ブタ

ブタというか野猪に近いのでしょうか、私がグルガオンに住み始めた7~8年前は近所でよく見かけたのですが、ある時期を境に余り見なくなりました。何故なのか地元の人に聞くところによると、行政府が頑張って捕まえたとか。捕まえてどうしたのかと聞くと、そこはインドなので殺したりはせず、遠くの野に放ったのだそうです。そのうち元居たところに帰ってくるのでは?と思っていたのですが、そういうこともなかったですね。荒野で元気に暮らしていることを願います。


ラクダ

ラジャスタン州ジャイサルメールの砂漠にて

インドの西部ラジャスタン州あたりは砂漠地帯ですので、ラクダがいます。ただ目にしたのは観光客を乗せたり、荷物を運んだりするためのラクダばかり。たまにデリーあたりの観光地でも観光客を乗せて写真を撮ってお金を取るためのラクダを見ました。近くで見るとラクダは思いのほか巨大で圧倒されます。絨毯やブロックプリントの図柄などにもしばしば登場します。なぜかみんな面白い顔をしています。

コミカルな顔をしたラクダ柄のクッションカバー
こちらもなぜか上目遣いのラクダ


クジャク

クジャクを描いた絨毯

インドの国鳥ことクジャクは木々のある所に今も野生で生息しています。アパートの裏手が荒野だったためよくクジャクの鳴き声がしており、たまに駐車場などに出没しました。またゴルフ場でもよく見かけ、さすがにボールを当てると問題になってしまいそうなので、コースにいないか注意して打ってました。羽を扇形に広げると派手な見た目のあのクジャクが日常に現れるとギョッとします。

ヘビ(コブラ)

ヘビ写真がないため、ブッダガヤ菩提寺の蛇神ナーガに守護された仏像

さほど頻繁に見るわけではないですが、一度ゴルフ場にコブラが出没したことがあり、キャディさんが鷲掴みして遠くにぶん投げてました。インドの蛇神ナーガも写真の通り、鎌首をもたげて首元が広がった形状をしており、インドに古くから生息するのでしょう。


ヤモリ

ザ・無害

最後は夏になると現れる、家の中にまで侵入するも特に悪さをすることもなく、何なら害虫など食べてくれる有益な彼らヤモリ。見た目も可愛いので個人的にはウェルカムだが、嫌な人は嫌でしょう。ただたまに素早く動いてテレビの裏から現れたりするとビビります。


というわけでインドで見かける動物たちでした。インドは紀元前からずーっと生類憐みの令をやってるようなもので、殺生がご法度。それゆえに人間と動物がともに暮らす興味深い生活文化が築かれたのだなあと思います。またインドに行った際には動物写真を色々撮影してきます。

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