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毒親とは距離を置け

さて、日頃断定的だったり強い口調を避けている私ですが、随分強気なタイトルです。

理由は簡単。わたし自身が、親のことを毒親だと感じているから。そして、20歳半ばごろまで生きて、その人達と関わりを持ってきた上で、今の最適解かつ同じ場面で悩む人に伝えたいことが「距離を置け」なのです。

私の両親は経済状況は安定していたため、やりたい勉強や習い事を積極的にさせてくれたり、バランスの良い食事を食べさせてくれたりしました。そういった部分はありがたく、世話になったと思います。しかし精神的な部分で辛いことがあまりに多く、結果的に毒親という判断に至りました。

自己紹介がてら、私の主観で毒親だと感じた事項を書き出します。毒親っても、いろんなタイプがいる。辛さもそれぞれ。簡単に「わかるよ」なんて言えません。ただ、子供側はマジで辛いってのは皆本当のことだと思っています。(後述しますが、これは実は親本人にも当てはまる場合もあります)


《 主観・独断 毒親エピソード 》

----------【母の話】----------

■「やんなくていいよ」って言ったこと、あんたは本当に辞めるのね。

無理やり教えられてたピアノ。最初は簡単だったが難しくなってきて、嫌になった。様子を見かねて「嫌ならやらなくていいよ!」←これを真に受けて心の中で歓喜して本当に次の日からやめた。そして言われたこと。

これはダブルバインド。(=日本語訳は「二重拘束」。二つの矛盾した命令をすることで、相手の精神にストレスをかけるコミュニケーション)毒親はよくやるらしい。

「部屋が汚い!」

めっちゃ言われた。毎日2、3回は言われた。ゴミは散らかさなかったが、持っているものが多くて溢れかえっていた。どう取捨選択 整理整頓したら良いのかわからなかった。親から「あげる」ともらったものも多く、そういうものは使わなくても捨てづらかった。整理整頓について何も教えられず、ただ「片付けろ」と怒られるだけの毎日。黙らせるためにタンスに無理やり詰め込むだけ。片付くワケない。

「部屋の掃除できないのに動物の世話なんてできるの?」

この一言で、幼い頃からの夢(ペットショップの店員になること)を応援して貰えなかったショックから中学時代に諦め、高校生でゲーム業界で絵を描く仕事したいなって新たな夢を持った。



他人のために自分を犠牲にする教育

私が友達とトラブルを起こした時、理由はどうあれ、一番に私の行動や言動について怒られた。また、喧嘩になっていなくても私の発した発言や行動で、母が気に入らないことがあると、友達が帰った後詰問された。毎回30分~1時間くらいかなぁ。正気じゃないね。

一例:コンビニに友達と行って、相手は買うものがなかったから買わなかった。自分は買いたいお菓子があったから小遣いで買った。そしたら、「相手の子に見せつけてるみたいじゃない」「食べたいのを我慢してるかもしれない」って怒られたりね。そこまで気にしなきゃいけないの?って動揺したし、Twitter上で最近それについて呟いてみたら「そこまで気にしない」って声も普通にあった。そうよね。でもそんなことがよくあった。

他人のために自分を犠牲にしてでも、相手に悪気の無いように、他人に失礼のないように、なんかそんなカリソメの礼儀を叩き込まれた。まあお陰様で「イイコ」に擬態するのはよくできるようになったんじゃない。うん…

そういえばこれのせいで小中時代フレネミーに取り憑かれた。なんかこの子面倒だなって思いつつ、縁切りに踏み切れなかった。こんな教育をしてはいけません。子供は親の思い通りに育てるものではありません。誰も幸せになりません。

褒めない

ほとんど褒めない。だいたいできているようなことでもあら捜しをして、ここがダメだから直しなさい(そうすればもっと完璧になる)って。だから自分はいつだって自分のことを「足りていない」「まだまだ駄目だ」って責めるようになった。問題ないことでも不安がつきまとった。褒められても素直にありがとうと受け取れず、いや…と謙遜した。自信なんか持てなかった。

まれに褒めたとしても「すごいねー」みたいな、そんな反応。褒め方を知らなかったのかもしれないが、良くない褒め方。叱るもできない、褒め方も良くない、子供の自信が壊れるのは当たり前です。

謙遜しすぎて貶している

他の大人と親が話す時とか、相手が「しるくちゃんは言葉遣いがきちんとしていて良い子」と褒めてくれても、「いえ、うちの子まだこんなこともできないんで」とかなんか謙遜のつもりなんだろうけど、他人の前でも全く褒めてくれない。恥ずかしいし最悪よ。素直に悲しい。


チャ○ンジ溜めてビンタ

子ども用教育教材のアレね。自分勉強嫌いだから、アレも内容が難しくなってくると嫌になってやらずに溜めちゃって。親のチェックでそれがバレて怒られるってのを繰り返してた。

ピアノのときのようにやめればよかったのに、やめられなかったのは、ここでもダブルバインド的なことをされて思考が停止、嫌々ながら継続せざるを得なかったから。辞めても辞めなくても怒られるからさ。どうしたらいいかわかんなくなっちゃいました。

その中でも酷かったのは、「誰が金を出してやってると思ってるんだ!」みたいに怒鳴ったあと、左手で私の右頬を三回立て続けに強く平手打ちしたこと。これもショックだったよー。いや八つ当たりじゃないですか…こんなことでやめないよね?みたいな圧力で簡単に辞めさせてくれないのに。

■「成人したらすぐ出て行っちゃって」

とのたまう。過去に私が失態したとき「できないなら出てけ」「追い出すよ」とか言った奴が何をいうか?一緒に居たくないんだよ。気づいてくれ。

因みに幼いとき本当に出ていこうとしたら「何やってんの!」って怒られた。言われたとおりにしようと思ったのに。はいこれもダブルバインド。

過度な叱責

私の母は叱るを怒るだと思っているみたいで、普段めちゃめちゃ怒る。大きく高い声や低い声で怒る。「お馬鹿ちゃん!」とか言ったりもするが、ちゃんをつければいいってもんじゃない。うるさいので聞き流すようになったし、早く終わらせるために「私の言ってること間違ってる?」という高圧的な問いにハイと返事するだけの器械になったつもりで過ごした。

自分は感情を出さないようになったし、うまく笑えなくなった。


私の心が完全に壁を作ったときのこと

高校生の頃、耐えかねて耐えかねて、思いの丈をメールで書いた。叱るじゃなくて怒るのやめてほしいとか、私は愛されていないと思う。とか。内容よく覚えてない。そしたら返事のメールには

言いたいことがあるなら直接言いなさい

って書いてあった。私は言葉にするとき考えながらゆっくり喋るタイプで、母はどんどん間に突っ込んであっちの意見を押しつけてきて、「間違ってないよね?(威圧)」がよくあるパターンだ。まず、結論までゆっくり話を聞いてもらえることがない。口頭ではコミュニケーションがとれないとわかった上でメールで思い切って腹を割った。

その結果どうだ。こんなに誠意のない返事が来るとは思わなかった。少しだけ隙間の残っていた私の心の扉は、蟻一匹通さぬほど固く閉ざされた。(ように感じた)もうこの人間無理だわってなってしまった。


----------【父の話】----------

■風呂上がりの全裸の父が、衣装棚のとこに寝転がってた私の顔の上にしゃがんで履くためのパンツを取ってった。おふざけのつもりだったんだろうけどヤバくない?どいてーって言え!!!当時何歳か覚えてないけど「(眼前に来たため)でっかいち○こ怖い!!!!」つって母に泣きついた。

■店員さんに対して態度がでかい。タメ語当たり前。隣で見ていて嫌でした。

■マウント気質。二十歳過ぎになっても、婚約者の前でも(私達ふたりを対象にした)マウント発言をされたのでとてつもなく腹が立ったし、いつまでも子供じみてて浅はかな人間だと思った。

■ちっちゃい頃、ふざけてほっぺを軽くペチっとしたら、虫の居所が悪かったのか知らないが、全力で「いてぇじゃねえかよ!」と右頬をはたき返された。顔がマジギレだった。人の顔は叩いちゃだめだよって教えればいいのに。

上記からわかるように、父はやや手が早い(暴力的)なところがある。母とのちょっとした言い合いで、私の目の前で母をどついたり。私は末生まれなのだが、上の兄弟の頃はもっと厳しかったらしい。

私はすぐ手の出る人が嫌いだ。だいたいは相手に勝てるとわかって手を出すし、冷静でないからだ。言葉にする能力がないのか、自制心が足りないのか、暴力的な人は人間的に弱くて脆くてコンプレックスが強かったり、浅はかで低能だと思う。すぐ怒鳴る人も同等。しょっちゅう怒鳴る体育教師とか威圧しかしないから嫌い。話し合って問題解決することが私の理想だし、人間的にレベルの高い人ほどそういった対応をしてくれると実感している。


書き出すとやっぱクソだな!!!!!!!!!


ぶっちゃけているうち、少々言葉が荒れました。失礼しました。

私の両親はだいたいこんな感じ。まぁ全部は書ききれませんし思い出したくないです。こんなことをされているうち、小1くらいには「自分はなんで生きてるんだろう」「なんの為に生きてるんだろう」って思うようになって、小3の…9歳のとき、初めて死にたいと強く思いました。あまりに重い話で、同級生でこんな話や相談を打ち明けられる人は周りにいなかったし。小6からはペットのうさぎの為に死ぬまいと一人で何度も押し問答して。(お陰様で24歳までこのうさぎさんに生かされましたし、立派に兎生をやりきった姿を見て、今後生きる希望も貰いました)よく生きてきたヨネー。

自己肯定感はボロボロ、自尊心もゼロ、とにかく親に怒られないように生きるだけ。ちょっと書いててほんとに辛いです。顔が熱いし動悸がね…。トラウマになるよね。


ただの毒親例が長くなってしまったのですが、このようなことをされている人。日々、とにかく「大事にされていない」「誠意がない」「愛がない」と感じる対応を親にされて、苦しいと思っている人へ。

残念なことに他人は簡単に変えられません。特に大人になってからの人間はそうそう変わりません。本人が「変わりたい」と強く願ってそのために努力しない限り、変わりません。

私は、あんな親のような大人になりたくないとずっと思いながら生きてきました。あれは反面教師。絶対ああならない。それだけは揺るぎませんでした。家を出てから、辛い人生を変えたくて、自分で自分を大切にすることに取り組み始めました。(具体例は他の記事で書く予定)そうしたら、少しづつですが生きやすくなりました。

残酷ですが「親に愛されたい」と思っても、親がその歳でこのような行動をしている程度の人間では、あなたの望む愛をもらえる見込みはほぼないでしょう。それを受け取れるまで、その他のことであなたは延々傷つけられることになってしまい、心や体が壊れてしまう。

だから、離れましょう。物理的に距離を置くのはとても良い方法です。

とは言うものの、離れるのも簡単じゃない。うちの親はお節介だから、引っ越してからも「あれいる?」「これいる?」って持ってこようとしたり。私もはじめは貰えるものは搾取しようと思ってたんだけど、それを続けていると結局繋がりができてしまうわけで。会うたびに過去のこと思い出して辛いし、本当の本当に必要なモノでない限り、貰えるものも貰わないほうが良いと思う。そうやって少しずつ、できる範囲で距離を離していきましょう

私は親のいない家に住んでから今4年目くらいかと思いますが、周りの人たちから「自分のために生きていい」と教えてもらったり、失われていた自尊心が戻ってきたり、やっと自分の人生来た!!って感じています。(自分で自分を虐待するのが当たり前になってたことに気づいて、怖いなって思いました)


毒親の側にいて辛いなら、相手を変えるんじゃなくて、自分が変わりましょう。

まだ若すぎて、離れることが難しい人は、いつか離れる日のために準備しましょう。あなたの人生はあなたのものです。毒親は延々とあなたの自信や気力を奪っていくだけの存在です。エナジーバンパイアとかエネルギーバンパイアって言われてしまうやつです。親だけれど、一緒にいない方が良い人間なんです。親子だから絶対仲良しってことはないんです。あなたがあなたのことを大事にするために、少しでも楽しく生きやすくするために、自分だけは自分の味方でいよう。

どうして自分を大切にするのかというと。

自分を大切にすると、回り回って大切にしたい相手のことを大切に扱うことに繋がるように感じています。私、「自分を大切にできない人は他人を大切にできない」って言葉がよくわからなかったんです。自分がボロボロでも、相手の為に尽くすことはできるじゃないって。

でも、相手の立場に立った時、ボロボロで汚らしい姿で「私は私よりも、大好きなあなたのことが大切なんです」という人が目の前にいるより、「大好きなあなたに会うために、一張羅で来ました。あなたの隣に自信を持って立てるよう、美しくなりたくて、努力しました!」と自信をもって綺麗な姿で会ってくれた方が、より嬉しく感じるのではないでしょうか。

私は「相手を大切にできる人」の中でも、後者の人間になりたいと思っています。そこを目指しています。自分を大切にすると、必然的にそこに繋がるような気がします。

変わろうと思えば、人はいくらでも変われます。大丈夫です。


最後にここについて書きましょう。

(後述しますが、これは実は親本人にも当てはまる場合もあります)

これね。

親の親も毒親だったかもしれないってことね。

私の母の場合、ばーちゃん(母の母)は、母の若い頃から目が悪くて、そのうち見えなくなってしまった。母はそれを助けるため、日々家事を積極的にしたり、買い物に連れ添ったり、介助をする毎日だったらしい。

母は、自身の時間や色んなものを犠牲にして生きるのが若い頃から当たり前で、共生するために強制せざるを得ない状況だった…みたいなね。

父と結婚したのも20歳で、21で最初の子供を産んで。母はさ、実家出たらすぐ子育てしなきゃいけなかったんだよね。それ考えると、彼女の彼女らしい人生って、少なかったのかもしれない。

自分には、21で子育てとか絶対無理。お金もそんなにないし、事情は色々あってね。今子供がいないからこそ、自分のための時間が持ててるわけで。

そういう背景を考えるとよ。母が私にとって毒親と思われるような存在になってしまったのも仕方ないかなとね。皆が皆そうじゃないと思うけどね。なんかしら背景があるかもしれんのよね。かといって、私はされたことは許さない。その事実は変わらない。辛かったことも本当の本音。

でも、他人は変えられないから。だから自分を変えていくんだ。ってお話でした。今回とても長い記事でしたが、読んでくれてありがとう。


毒親で悩んでいる、私のような人に届きますように。

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