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呼吸のはなし

はじめに

今年の春先から世界中に広がったCOVID-19(新型コロナウイルス)。このウイルスが「呼吸器に深刻なダメージを与える」ってのは皆さんご承知のことと思います。
そこで、「呼吸」についてちょっと書いてみようかと思いました。
しばらくお付き合いいただけると幸いです。

呼吸とは

呼吸って、要するに息を吐いて吸うことです。
いま大事なことを言いました。
呼吸は字でもわかるように吐いてから吸うんですね。
生理学だったか、解剖学で最初の方に習った気がします。
だから呼吸器疾患の人が呼吸の練習をするときは、肺の奥の方に溜まった古い空気をしっかりと体外に出すことを意識すると、新鮮な空気がスッと心地良く入ってきて、酸素が身体にいきわたるんじゃなかったでしょうか…。記憶違いがあったらごめんなさい。でも、吐く方を頑張ると自然に吸えるってのは間違ってないはずです。

で、呼吸って、自律神経でコントロールされてる部分がありつつ、意識的にコントロールできるっていう特徴があるんですね。不随意であり随意なものって他にはないんじゃないかしら?
心臓を自由に止められますとか、おしっこに行きたくないから代わりに汗かきますとか、そんなの普通出来ないっしょ。もしかしたらインドの山奥のヨガの達人はできちゃうかもしれないけど…。

呼吸への気づき

この不随意であり随意な呼吸をコントロールすると、人間のいろんな能力が上がってしまうらしいってのは、意外と昔から知られているようです。
というのも、結構いろんな武術系で呼吸法は伝えられていると思われます。中国系では「気を練る」なんていいますし、合気道も相手の「気を合わせる」なんていいます。空手にも「息吹」ってのがあるらしいですし、ロシアの格闘技システマも呼吸に注目しています。北斗琉拳ではカイオウさまが魔闘気をフシュ~フシュ~って出してました。
科学の世界では、政木和三さんという博士も呼吸法を覚えてから頭が良くなったっていってます。政木さんっていうのは、自動炊飯器とかそういった電気系のいろんなものを発明しては特許を自由に使わせてあげて、日本の電機メーカーが世界に躍進する基礎を作った人です。エレキギターも発明してたらしいすよ。
最近では美木良介さんがやってるロングブレスなんてのも「呼吸を整えれば身体が整ってダイエットにもなっちゃう」なんて奴ですね。
また、気という言葉を使った表現もいろいろありますね、「気が合わない」とか「気楽」とか「気の毒」とか「気色悪い」とか。もしかしたら「長生き」なんてのも、もともとは「長息」だったかもしれませんね。
というわけで、どうやら人間は呼吸には何か特別な力があるんじゃないかと感じていたようです。

呼吸力を鍛えてみる

呼吸力って要するにロングブレスです。「息を吐ききって、息を吸う」を繰り返す。
ここで息を吐き切るのがポイントです。身体を目いっぱい使って息を吐き切りましょう。
身体を前屈させたり、肩甲骨をすぼめたり、頚を屈曲させたり。とにかく腹の底から、肺の奥からすべての空気を追い出します。で、苦しくなったら勝手に吸い込みます。
意識的に大きく呼吸することで、呼吸に関する機能が向上して、うまくすれば花粉症も治っちゃうかもしれません。これはさすがに言い過ぎかもしれませんが、そのくらいの勢いでやってみたら何かしら効果があると思われます。
先ほど名前を出した「システマ」という武術は、呼吸を整えることで人生で苦しいことも受け流せるようになるよって言ってたと思います。興味があれば本屋さんで「システマ」の本を探してみましょう。もちろんアマゾンでもOKです。
ロングブレスの本なんかには、体幹のインナーが鍛えられるから姿勢が良くなったり、代謝が良くなったりなんて効果が出るって書いてあった気がします。
片岡鶴太郎さんもヒクソングレイシーさんもヨガの呼吸法でお腹をベッコンベッコンやってましたね。

おわりに

昔から人間はいかに呼吸をするかって事を考えて、どうすると人生に役立つかを言い伝えている訳ですな。
身近すぎて考えもしない呼吸について、コロナウイルスをきっかけに考えてみてもいいかもしれませんね。

まとめ

呼吸力を鍛えてハッピーになっちゃおう。
てこと。

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