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生存的特異点(2020年)

人類史は同じ事の繰り返しだから、繰り返しを抜け出した先を模索している。かつての偉人達が観ていた風景、その先にある風景が知りたい。
短期的に多種多様な問題を解決しても、それは新たな悪や禍を生む火種に過ぎない。文明の進歩に比例して、その火種は延焼効果も消火効果も高まり螺旋迷宮が続いていく。その螺旋迷宮は、やがて人類が生存し続ける事が可能な特異点を超え、人類は自滅を迎える。
短期的な問題は過去の応用で解決出来るのにそれすら実現させない人類達。民主主義は多くの人類が短期的で狭窄的な選択を取り続ける。その結果が現代の社会であり世の中であり地球環境である。
かつての偉人達はその才能の種を可能性という栄養によって開花させたが、開花させた事により大衆に無下に扱われ、可能性に殺される結末を迎えた。
有益と有害、善と悪、是と非、賢と愚、貴と賤、福と禍、楽と悲、実と虚、正と奇、有と無、生と死。中庸に留まらず各々の狭間でふらふらと気ままに遊ぶのが楽しい。

人類が生存し続ける事が不可能になる特異点を「生存的特異点」と勝手に呼ぶ事にする。人類が誰一人として生存出来なくなる転換期が生存的特異点。

生存的特異点を超えてしまう事象として危惧するものは、環境破壊、戦争などによる放射能汚染、AIの進化あたりかな?それでも生存出来る手はあるけど現実的には難しいと思う。
食糧不足については一部の人達は得続けるだろうし、最悪は人を食べれば解決するし、それによって人口も減る。天災は局地的であるし、隕石がぶつかっても全人類が絶滅する規模とは思えない。ウイルスも抗体が出来るだろうし、放射能も耐性が出来るかも知れない。

一番危険性が高いと思うのはAIの進化。ノイマンを遥かに超えるAIがサイコパスはもとより、無感情冷徹で正義感だけ強かったとしたら人類はどうやって対応する?
人類のどんな天才であっても専門分野以外は知らない事も多い。けれどもコンピューターであれば全て把握しつつ、最適解な判断をチェスのように人類に考える間も与えず高速で処理される。
チェスは本来交互に一手ずつ指すけど、チートのように一手指す間すら与えられずに十手や百手を高速で指され、気付く間もなく処理され終わる。
これに対して人類はどう対応出来る?

魔装機神のこのセリフを連想した。
シュウ・シラカワ「事象の地平に近づけば、相対時間が遅くなります。あなたにとっては一瞬でしょうが、こちらでは永遠です。理解できましたか?」
後は人智を遥かに超えたAIを持つデビルガンダム。

ただ環境破壊や多様性の喪失は、人類が生き続ける事が困難になるから問題なのであって、その事象に善悪はない。自然から生まれた人類の人為も自然の一部であって、人為の事象全てに善悪はない。
その点を人智を遥かに超えたAIがどう判断するか?逆に人智を遥かに超えたAIだからこそ無為自然で何もしないかも?ただコンピューターにはバグもウイルスもある。

mankind surpasses singular point that can continue surviving before long. destroying oneself.


旧ブログにて2020年05月02日に記載していたもの

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