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生存的特異点2

人類史は戦争の歴史とも言えるが、その根本原因は生存競争があるからだと思う。生存競争を有利にする為に様々な争いが繰り返し続けられてきた。生存競争を有利に働かせるには単純には力を持つ事だが、力を持った事により自滅を招いた例も多い。他の生物も含めると敢えて弱く居続ける事で生存を保ったり、省エネを徹底する事で生存を保ったりと生存戦略の手段はとても多種多様だ。

人類に於いては民衆が相応に満足し、またその満足を様々な手段で調整する名君なりがいると争いが少なく平和な時代となる。平和が続く中で名君が狂ったり、名君が亡くなり跡継ぎが暗君であったり、天変地異に対処しきれなかったり、文明の進歩が禍を招いたり、人口過多で物資不足やストレスが増加したりと、様々な原因が引き金となって人々は生き抜く為に争いを好むように誘引されていく。

そして武力戦争が起こり、より多くの人を納得させた人が新たな統治者となり平和な時代を迎える事となる。その平和までの過程における戦争では、増え過ぎた人口を間引きする側面や、古いものを破壊して新たなものを創造する側面もある。

生存競争は遺伝子を繋げていくのが主目的であり、戦争によって間引きされない事や、文明の進歩に着いて行く事や、社会に於いて遺伝子を繋げていくのに有利となる様々な選択を常に強いられ続けるのが生物としての性である。

先に述べたように力を持っている方が基本的には有利であるが必ずしも全てに於いて有利とは言えず、例えばこれから先の未来で文明が禍となって先進国の民衆が全て死滅してしまう事も考えられ、そうなると原始人時代のような生活をしている部族が結果的に適者生存を迎える事となるかも知れない。
また、核戦争が起きて地球全体が放射能に汚染されたとしても、人類全てが死滅するとも言えず放射能に耐性を持った新しい人類が誕生していくかも知れない。

人口過多や物資不足、様々な要因から起こるストレス、人類がコントロールし切れなくなりそうな文明の進歩、天変地異やウイルスなど人為ではないものを由来とするもの、様々な滅亡要因を孕んでいるのが現代の状況であると思う。

やがては生存的特異点を迎え自滅する事になりそうなので、一人一人が真摯に熟慮し議論を重ねる事が大切だと思います。


生存者バイアスという考え方があって、成功体験というのは様々な要素が絡んだ結果のみを映し出しているみたいな。生存出来なかった敗者は何も語れないから失敗談が聞けないという意見も。

古代文明が用意されたオブジェではなく、実際に人類らしき生物が存在していたけれども、敗者となったから何も語れず残骸だけが残った?用意されたオブジェだとしたら何かしらの実験?研究?遊び?イタズラ?

永い年月を経て現在の文明に慣れた人類が絶滅し、更に永い年月を経て文明を発展させない事で文明の禍から逃れた原始人生活をしている部族の一部が世界へと旅立ち新たな文明を創り出す?そして発見される古代文明という名の現代文明…?
全ては循環する?人類は何巡目?宇宙は何巡目?

人類が気付いていない重要なことが何かあるような気がする。
それを仮定するとやっぱり「この世の設定の外」となる。


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