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デザイナーさん、視覚認知の法則って知ってる? 視覚認知の7原則!

こんにちは!シクです🦉。
現役アートディレクターとして仕事をしているよ。

さて始まりました!
今回は「デザイナーの基礎知識、視覚認知の7原則」について!
最後まで読んでいただいて、「スキ」&「フォロー」してね!


前回の「グラフィックデザインの5つの基本原則」の記事がたくさん読んでもらえているので、とても嬉しい!みなさんありがとう。

その5原則に並んで、グラフィックデザイナーの基礎知識となる「視覚認知の法則」またの名を「ゲシュタルトの法則」を今回はまとめてみたよ!

この記事の結論は、
視覚認知の法則を理解することは、『人に認識されやすいデザインを生み出せるスキルを得れる』=『意図を伝えられるデザイナーになれる』という事だね!

ではスタート!

---🦉---

0:視覚認知の法則とは

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視覚認知の法則は、デザイン法則の基本としてたくさんのデザイナーが意識的(または無意識に)に使っているよね。
その大元にあたる「ゲシュタルトの法則」と言った方が聞き覚えのある人もいると思う。

「何その法則?」って思った君も、もしかしたら無意識に使っているかもしれないよ。(感覚派デザイナーってやつだね)

特に無意識の感覚派デザイナーと、全く知らないデザイナーは、この機会にしっかり理解して自分のものにしてね!


 0-A:「意図を伝えられるデザイナーになる」ための法則

ビジュアルコミュニケーションにおいて意図を伝えられる良いデザイナーとは、特定の状況でどの視覚的要素が最も効果的かを判断することができ、人々の視覚から知覚に影響を与えることで注意を向けさせたり、行動の変化を引き起こすことができる人たちだと思う。

例えばUIデザインであれば、目的を明確化させて問題を解決したり、直感的にわかりやすいインターフェースの設計(=デザイン)を行うことができる。

これを実現するために頭に入れておきたいスキルがこの「視覚認知の法則」なんだ。

視覚認知の法則を理解することは、「人間の脳がどのように物事を認識するか理解する事」と同義。
つまり、「人に認識されやすいデザインを生み出せるスキル」=「意図を伝えられるデザイナーになれる」という事だね。

💡Bits of knowledge💡
「優れたデザイナーは、心理学が視覚の中で果たす強い役割を理解しています。
by ローラ・ブッシェ


 0-B:ゲシュタルト崩壊は知ってるよね?

視覚認知やゲシュタルトの法則を知らなくても、
「ゲシュタルト崩壊」って言葉はきっと知っているよね?
ずーっと同じ文字をみていると、突然初めて見た文字かのような不思議な感覚におちいるアレだね。

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でもその原理を説明できる人ってあまりいないんじゃないかな?
逆に説明できる人は、視覚認知の法則も説明できる人だね。


 0-C:ゲシュタルトって言葉の起源

あらゆる説明の前に、まずは「ゲシュタルト」って言葉の意味や起源を学ぼう。

遡ることおよそ110年前の1912年、
ドイツで3人の心理学者によって発表されたのが「ゲシュタルト心理学」。

この「ゲシュタルト」とは「全体性を持ったまとまりのある構造」という意味で、語源は「形」「形態」の意味であるドイツ語の「Gestalt」。

ゲシュタルト心理学では、知覚とは「個別的な感覚刺激」で形成されるのではなく、「全体的な枠組み」によって大きく規定される、という原理が基本となっているよ。

この「人の知覚における性質を『ゲシュタルトの法則』」と呼ぶよ。


・・・・・?

えっ・・・!


意味わかんないよね・・・!

簡単に言うと、

例えば「リンゴ」の絵画をみたら、「これはリンゴだ」と認識するよね。
でも実際、絵は絵具による「線や点の集合体」で構成されている。
しかし僕たちが絵をみて「これは線や点の集合体だ!」と認識することはない。

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つまり、人は「個別的=線や点」ではなく、「全体的枠組み=リンゴ」としてその絵を認識しているってことになるよね。

この「人は全体的枠組みを優先的に認識しちゃう」という知覚的性質が「ゲシュタルトの法則」ってこと!

💡Bits of knowledge💡
この原理を理解できた人は、前述の「ゲシュタルト崩壊」も説明できるね!

要は、僕たちは一つの塊として文字を認識しているが、ずーっと同じ文字をみていると、塊ではなく各部分がバラバラに知覚されてしまうことで頭が混乱し、いつもみていた文字と違う文字に見えてしまう事で、この現象が起きるってこと。

「ゲシュタルト=全体性を持ったまとまりのある構造」が「崩壊=バラバラに知覚される」ということだね。


 0-D:ゲシュタルトの法則 ≧ 視覚認知の法則

このゲシュタルトの法則、「人の知覚的性質」と書いているように、視覚や聴覚などの知覚全体に対して唱えられた法則なんだ。

例に挙げたリンゴの絵は「視覚認知」に紐づく部分だけど、「聴覚」や「味覚」に紐づく音楽や料理の味などにもゲシュタルトの法則は当てはまる。

でも僕たちデザイナーにとって重要なのは、知覚の中でもとりわけ「視覚」だよね。
だから、デザイナーが言う「ゲシュタルトの法則」ってのは、視覚認知の部分に焦点を当てた「視覚認知の法則」というのが正しい意味合いなんだ。

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「視覚認知」においては、7つのゲシュタルトの原則がある。
その7原則をまとめたものが、「視覚認知の法則」となる。
加えて、ゲシュタルトの法則の中でも視覚認知に特に役立つ、理解すべき4つのポイントがある。
今からそれらを順に解説していくよ!



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